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社員食堂は”魅せる”時代へ!おしゃれなデザインが企業を強くする理由

社員食堂は、かつての「単なる食事を摂る場所」という概念から大きく進化し、今や企業文化や従業員エンゲージメントを象徴する重要な空間となっています。特に「おしゃれな社員食堂」は、従業員の満足度向上だけでなく、企業のブランディングや採用活動にも大きな影響を与える要素として注目されています。
本記事では、おしゃれな社員食堂が求められる理由から、具体的なデザイン・レイアウトのポイント、さらに食事以外の付加価値まで解説していきます。

おしゃれな社員食堂が求められている理由

現代の社員食堂は、単に昼食を提供する場所以上の価値を持つようになりました。快適で魅力的な空間は、従業員の心身の健康に寄与し、ひいては企業の生産性向上にもつながるため、多くの企業でおしゃれな社員食堂が求められています。

快適性の向上

おしゃれな社員食堂は、従業員に日々の業務から離れてリラックスできる快適な空間を提供します。
単調なオフィス環境の中で、ランチタイムは貴重な気分転換の機会です。明るく清潔で、デザイン性の高い空間で食事をすることは、従業員のストレス軽減に繋がり、午後の業務への集中力を高める効果が期待できます。
まるでカフェやレストランにいるかのような雰囲気は、食事の時間をより豊かなものにし、従業員の満足感を高める上で不可欠な要素と言えるでしょう。

利便性の向上

社員食堂は、従業員にとって手軽に食事ができるという点で非常に利便性が高い施設です。しかし、「おしゃれ」という要素が加わることで、その利便性はさらに高まります。
魅力的な空間であれば、従業員は積極的に食堂を利用するようになり、外食やコンビニエンスストアでの購入といった選択肢から、より質の高い食事体験を社内で得られるようになります。
これにより、昼食を探しに出かける時間や手間が省け、限られた休憩時間を有効に活用できるようになるのです。

利用率の向上

快適で魅力的な社員食堂は、自然と従業員の利用率を高めます。
食事が美味しく、居心地が良い空間であれば、従業員は「今日も食堂で食べよう」という気持ちになり、食堂が日常の一部として定着します。利用率が向上すれば、食堂運営の効率も上がり、より多様なメニューやサービスを提供できるようになるという好循環が生まれます。
結果として、食堂が企業の福利厚生として最大限に機能することに繋がります。

満足度の向上

社員食堂の快適性や利便性、そして利用率の向上は、最終的に従業員全体の満足度向上に直結します。
従業員が会社から大切にされていると感じる要素として、社員食堂が充実していることは非常に大きな意味を持ちます。食事の質だけでなく、空間の質も高めることで、従業員は日々の業務における小さな喜びを感じ、企業へのエンゲージメントを高めていくでしょう。
これは、従業員の定着率向上にも寄与する重要な要素となります。

コミュニケーションの活性化

おしゃれで居心地の良い社員食堂は、従業員同士の自然なコミュニケーションを促す場となります。
部署や役職を超えて従業員が集まり、リラックスした雰囲気の中で会話をすることで、普段の業務では生まれにくい新たな交流が生まれます。カジュアルな会話から、業務上のヒントやアイデアが生まれることも少なくありません。
このようなコミュニケーションの活性化は、社内の一体感を醸成し、組織全体の生産性向上にも良い影響をもたらします。

おしゃれな社員食堂におけるデザインとレイアウトの基本

おしゃれな社員食堂を実現するためには、単に見た目を良くするだけでなく、利用者の視点に立った綿密なデザインとレイアウトの計画が不可欠です。

利用者を想定すること

社員食堂のデザインを考える上で最も重要なのは、実際に利用する従業員のことを深く理解することです。
年齢層、男女比、職種、食の好み、休憩時間の過ごし方など、従業員の多様なニーズを把握することで、より満足度の高い空間を創り出すことができます。
例えば、若年層が多い職場であればSNS映えするようなデザインを取り入れたり、健康志向の従業員が多い場合は、ヘルシーメニューが映えるような明るく開放的な空間を意識したりするなど、ターゲットに合わせたアプローチが求められます。

コンセプトを明確にすること

どのような社員食堂にしたいのか、そのコンセプトを明確にすることがデザインの出発点となります。
「カフェのような空間」「リゾートホテルのダイニング」「活気あるフードコート」など、具体的なイメージを持つことで、カラースキーム、家具、照明、装飾品など、すべての要素に一貫性を持たせることができます。
コンセプトが明確であれば、デザインの方向性がぶれることなく、統一感のある魅力的な空間を実現できるでしょう。

利用シーンを想定すること

社員食堂は、ランチタイムだけでなく休憩時間やちょっとした打ち合わせなど、様々なシーンで利用される可能性があります。それぞれの利用シーンを想定し、それに合わせたレイアウトや家具の配置を検討することが重要です。
例えば、ランチタイムの混雑を緩和するための効率的な動線、一人で集中したい時のカウンター席、グループでの会話に適したテーブル席、カジュアルな打ち合わせができるソファ席など、多様なニーズに応えられるように計画することで、食堂の多目的利用を促進し、その価値を最大限に引き出すことができます。

スタッフの意見を取り入れること

社員食堂を実際に利用するスタッフや運営するスタッフの意見は、デザインとレイアウトを考える上で非常に貴重な情報源となります。
例えば、調理スタッフからは厨房の使い勝手や衛生管理上の要望、配膳スタッフからは効率的な動線や清掃のしやすさなど、現場ならではの視点が得られます。
彼らの意見を取り入れることで、見た目だけでなく、機能性や運営効率にも優れた、真に使いやすい社員食堂を実現できるでしょう。

他社の事例を参考にすること

おしゃれな社員食堂を導入している他社の事例を参考にすることは、デザインのアイデアを得る上で非常に有効です。
同業他社だけでなく、異業種の先進的な取り組みや、人気のカフェ、レストランのデザインなども参考になります。実際に視察に行ったり、写真や情報を収集したりすることで、自社に合ったデザインのヒントや、新たな発見があるかもしれません。
ただし、単に模倣するのではなく、自社の企業文化や従業員のニーズに合わせてアレンジすることが重要です。

おしゃれな社員食堂のデザインのポイント

社員食堂を「おしゃれ」に見せるためには、いくつかのデザイン要素に注意を払うことが重要です。これらの要素を組み合わせることで、魅力的な空間を創り出すことができます。

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カラースキーム(色彩計画)

空間の印象を大きく左右するのがカラースキーム(色彩計画)です。
食欲を増進させる暖色系(オレンジ、黄色)をアクセントに使う一方で、リラックス効果のあるアースカラー(ブラウン、グリーン、ベージュ)や落ち着いたトーンのグレーなどを基調にすることで、落ち着きと活気を両立させた空間を演出できます。企業のブランドカラーを効果的に取り入れることで、統一感を出すことも可能です。
壁面の一部にアクセントカラーを配したり、家具や食器の色に統一感を持たせたりするだけでも、ぐっとおしゃれな印象になります。

家具

家具の選択は社員食堂の雰囲気を決定づける重要な要素です。
画一的なテーブルと椅子だけでなく、様々なデザインや素材の家具を組み合わせることで、空間に変化とリズムを生み出します。
例えば、木製の温かみのあるテーブル、デザイン性の高いチェア、ゆったりと座れるソファ席、集中できるカウンター席などを配置することで、多様な利用シーンに対応できます。
座り心地の良さや耐久性はもちろんのこと、清掃のしやすさも考慮して選ぶことが大切です。

照明

照明は空間のムードを演出する上で非常に重要な役割を果たします。
単に明るさを確保するだけでなく、暖色系のペンダントライトで食事スペースに温かみを加えたり、間接照明で壁面や植物を照らして奥行きを出したりするなど、様々な種類の照明を組み合わせることで、奥行きと表情のある空間を創り出せます。
時間帯によって照明の明るさや色温度を調整できる調光システムを導入すれば、朝食、ランチ、休憩時間など、それぞれのシーンに合わせた最適な雰囲気を演出できるでしょう。

開放感と自然光

開放感のある空間は社員食堂をより快適で魅力的なものにします。
大きな窓を設けて自然光を最大限に取り入れることで、明るく広々とした印象を与え、外の景色を眺めながら食事ができるという付加価値も生まれます。天井を高くしたり、パーテーションを少なくしたりすることも、開放感を高める上で有効です。
自然光は従業員の気分を高め、心身の健康にも良い影響を与えると言われています。

観葉植物

空間に緑を取り入れることは、リラックス効果を高め、視覚的なアクセントにもなります。
大型の観葉植物を配置したり、テーブルに小さなグリーンを置いたりするだけでも、空間に生命感と癒やしをもたらします。手入れが簡単で、空間の雰囲気に合った植物を選ぶことがポイントです。
植物の配置は、視線を遮らず動線を妨げないように配慮しましょう。

アート

壁面にアート作品を飾ったり、デザイン性の高いオブジェを配置したりすることで、社員食堂に個性と洗練された雰囲気を与えることができます。
抽象画、風景画、写真、企業の歴史を伝えるグラフィックなど、コンセプトに合ったアートを選ぶことで、空間に深みとストーリーが生まれます。
アートは従業員が食事中にふと目を向ける対象となり、会話のきっかけにもなり得るでしょう。

おしゃれな社員食堂のレイアウトのポイント

デザイン要素と並んで、社員食堂の使いやすさや快適性を左右するのがレイアウトです。効率的で機能的なレイアウトは、おしゃれな空間をさらに引き立てます。

動線計画

社員食堂のレイアウトにおいて最も重要なのが、従業員のスムーズな動線計画です。
入口から食事の注文・受け取り、支払い、座席への移動、そして食後の食器返却までの一連の流れを考慮し、混雑を避けるための効率的な動線を設計する必要があります。特にランチタイムのピーク時には、この動線計画が食堂の混雑緩和に直結します。
一方通行の流れを意識したり、複数のレジを設置したり、返却口を複数設けたりするなど、様々な工夫が求められます。

座席数と座席タイプ

社員食堂のキャパシティと、従業員の多様なニーズに応えるための座席タイプの選定は、レイアウトの重要なポイントです。
ピーク時の利用人数を想定して十分な座席数を確保しつつ、画一的な配置にならないように工夫しましょう。
一人で静かに食事をしたい人向けのカウンター席、数人で気軽に会話を楽しめるテーブル席、ゆったりとくつろげるソファ席、大人数での利用に対応できる長テーブルなど、様々なタイプの座席を組み合わせることで、従業員は自分の好みに合わせて場所を選べるようになります。
これにより、食堂全体の利用満足度が向上します。

案内表示(メニュー・サイン)

おしゃれな空間であっても、情報が分かりにくければ従業員は戸惑ってしまいます。
メニュー表示は、見やすく魅力的なデザインにすることで、従業員の食欲をそそり、スムーズな選択を促します。デジタルサイネージを活用して、日替わりメニューや栄養情報、アレルギー表示などを分かりやすく表示するのも効果的です。
また、食堂内の各エリアや、お手洗い、返却口などへのサインも、デザイン性を損なわない範囲で明確に表示し、従業員が迷うことなく利用できるように配慮しましょう。

委託業者との連携

社員食堂の運営を外部業者に委託する場合、レイアウト計画の段階から委託業者と密接に連携することが非常に重要です。
委託業者は、食事スペースの構成、動線計画、厨房機器の配置、食材の搬入・搬出、調理効率、配膳のしやすさなど、実際の運営に関する専門的な知見を持っています。彼らの意見を取り入れることで、見た目のおしゃれさだけでなく、運営効率や衛生管理の面でも優れた、持続可能な社員食堂を実現できます。
スムーズな連携は、導入後のトラブルを未然に防ぐことにも繋がります。

社員食堂をおしゃれにする他の要素

社員食堂の魅力を高めるのは、デザインやレイアウトだけではありません。提供されるメニューの質や、食事以外の用途への活用も、社員食堂を「おしゃれ」で「価値ある」空間にする上で不可欠な要素です。

多種多様なメニュー

どんなにおしゃれな空間であっても、提供される食事が魅力的でなければ、従業員の利用は伸びません。多種多様なメニューを提供することは、社員食堂の利用率と満足度を高める上で最も重要な要素の一つです。
和食、洋食、中華といった定番メニューに加え、季節限定メニュー、ご当地メニュー、健康志向メニュー(低カロリー、減塩、高タンパクなど)、アレルギー対応食、ハラール食など、従業員の多様なニーズに応えられるラインナップを揃えることが求められます。
また、見た目にも美しい盛り付けや、旬の食材を取り入れることで、食事の時間をより豊かなものにすることができます。カフェ形式であれば、本格的なコーヒーやデザートを提供するなど、選択肢を広げる工夫も有効です。

食事以外の用途

おしゃれな社員食堂は、食事の時間帯以外にも様々な用途で活用することで、その価値をさらに高めることができます。
例えば、休憩時間のリフレッシュスペースとして開放したり、カジュアルな打ち合わせやグループワークの場として利用したりすることが考えられます。プロジェクターやスクリーンを設置すれば、社内研修やセミナー、全社集会などのイベントスペースとしても活用できます。
また、従業員同士の交流を深めるための社内イベント(例えば、テーマ別のランチ会や料理教室など)を開催する場としても最適です。
このように、社員食堂を多目的に活用することで、従業員にとっての「居場所」としての価値が高まり、企業全体のコミュニケーション活性化にも貢献するでしょう。

まとめ

おしゃれな社員食堂は、単なる福利厚生施設を超え、従業員の心身の健康を支え、コミュニケーションを活性化し、ひいては企業の生産性向上とブランドイメージ向上に貢献する戦略的な投資です。
デザインとレイアウトに工夫を凝らし、利用者のニーズに応える多様なメニューを提供し、さらに食事以外の多目的利用を促進することで、社員食堂は企業にとってかけがえのない財産となるでしょう。

この記事が、社員食堂をより魅力的な空間にするための参考になれば幸いです。

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監修:大昌工芸編集部

この記事は60年にわたり理想の店舗作りを支えてきた株式会社大昌工芸の編集部が監修しており、お客様の理想の店舗作りを助けるわかりやすく役にたつ記事を目指しています。

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