映像×デザイン：理想の空間を実現する最新テクニック

投稿日:2021.4.1/更新日:2023.12.8

近年の映像技術の進歩にはハード面・ソフト面ともに目を見張るものがあります。映像技術の進歩により新たな映像表現も次々と生まれてきています。

映像による空間演出のメリットとしては、既にある内装やデザインに捕らわれず、自由に映像を投影することができる点にあります。

昔は室内を真っ暗にして、白いスクリーンに投影機で映すくらいしかできなかった映像技術ですが、技術の進歩により、今では投影場所や周囲の明るさの制限は徐々に減りつつあります。

平常の運営時と異なる空間演出を考える際、このような映像技術を取り入れた演出に凝ることで、非日常的・魅力ある空間演出を作り出すことができます。

今回はその中でも、建物など立体物に映像を映し出す「プロジェクションマッピング」、空間に立体的な映像を映し出す「3Dホログラム」、ガラス面などに映像を映し出す「透過性フィルムスクリーン」の３つに絞って魅力的な空間演出を考えます。

商業施設や店舗でもディスプレイやデジタルサイネージを活かして空間に彩りを添えてみたり、イベント時に壁面をスクリーンにして映像を投影してみたりと、空間演出で様々な工夫を凝らすことができます。

この記事では映像・光を活用することで空間演出を魅力的に彩る方法をご紹介していますので、一アイデアとしてご活用ください。

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プロジェクションマッピングによる空間演出

プロジェクションマッピングとは、プロジェクターを用いて実物と映像を合成し映し出す、空間演出技法です。

立体物（建築物等）を利用することで空間に映像が溶け込んで見え、動きのある新しい空間演出が可能になります。映像や音響を投影物と合成・同期させ、商業施設・イベントでの空間演出やインフォメーション・エンターテイメントなど様々な用途に高い演出性とインパクトをあたえる事ができます。プロジェクションマッピングとは通常の映像作品のように「スクリーンを観る」のではなく「特別な空間を演出する」ことを目的に制作される映像コンテンツです。

3Dホログラムディスプレイ演出

Dホログラムディスプレイとは、高速で回転するLEDスティックの残像効果を利用し、3D映像が立体的に空間に浮かんで見えるような映像技法です。まるで本物が目の前の空間に浮かんでいるかのように、どの角度からも立体的な映像を肉眼で見せることが可能です。

空間に物体が浮かんで見える3Dホログラムディスプレイは抜群のアイキャッチで集客効果を演出することができます。各種イベント・展示会・ショールーム・飲食店・ホテル・アミューズメント施設等、様々な場面でアイキャッチとして役立つコンテンツです。

透過性フィルムスクリーン演出

透過性フィルムスクリーンとは、透明なガラス面やアクリル板に貼るだけでプロジェクターにより投影した映像や情報を表示し、ディスプレイへと進化させることが可能な透明フィルムです。

一般的なデジタルサイネージ機器のように、設置する場所を考える必要もなく省スペースでの活用ができることもメリットです。また、新型コロナウイルス対策として見かける透明飛沫防止パネルなどへの貼り付けにより、病院・飲食店・公共施設等の情報・案内などを投影することも可能です。店舗のガラス窓に映像を投影すれば外部へのアピール効果を期待することができます。新型コロナウイルス対策のアクリルパネルに店舗イメージに合った映像を投影することで、パネルによる圧迫感や狭さを軽減させ、快適な空間を演出することができます。

コストがかさむことからデジタルサイネージ用液晶スクリーンの導入が難しい場合でも、ガラスやアクリルパネルをスクリーンとして活用できるので、商業施設内でのテナント店舗案内にも活用することができます。液晶や通常のスクリーンより軽く簡単に設置できるので、商業施設内でのイベント設営、期間限定の告知にも活用できます。

映像効果による空間演出の可能性

ここまでの説明で空間演出技法の概要は理解できたでしょうか。近年では、商業施設やオフィス、建築物のファサードや内装にデジタルサイネージを利用した空間演出を行う施設が増えてきました。また、ハードの進歩により、LEDビジョンやマルチ液晶ディスプレイといった大型の映像演出装置を利用することも可能になりました。ディスプレイの特性を活かし、駅や公共設備などに未来的な空間を演出できる他、スペースを有効活用した展示や演出も可能になってきています。

以上のような、訴求力のある空間演出をおこなうためには、LEDディスプレイなどの導入が必要になりますが、それには、豊富な納入実績があることに加え、これまでの経験やノウハウを持った企業を選ぶことが重要となります。