間仕切りを使ってスペースを空間をもっと快適に。活用方法やポイントなどをプロが解説

「オフィスの一角にリモート会議用のスペースが欲しい」「飲食店舗でウイルス対策をしたいけど席数は減らしたくない」「物販店舗の売り場やストックの無駄なスペースを有効活用したい」
このような問題は『間仕切り』を上手く利用することで解決できるかもしれません。
このページでは建物を支える構造的な壁とは異なり、主に部屋を仕切ったりレイアウトを変更したりするために設ける壁や建材を『間仕切り』として間仕切りの種類や具体的な活用方法、新たに設置する際の注意点をご説明します。
間仕切りについての理解を深めることでもっと使いやすい環境づくりをしてみませんか？

1.何でどんな風に仕切る？

間仕切りは大きく分けて①可動式と②固定式のものがあります。
①可動式の例を挙げると
・パネルパーティション
・カーテン/ロールスクリーン/アコーディオンカーテン等のファブリック
・家具で仕切る　等が挙げられます。

可動式のメリットは現状復旧が容易で、他の場所に転用して再利用出来ると言う点です。また工期も短い事が多く、時間と手間をかけずに気軽に設置できるのも魅力です。

②固定式の例は
・間仕切り壁/ガラススクリーンを建てる
・スライディングウォール/折れ戸（※写真参考）を設置する
・格子を建てる　等があります。

可動式に比べると工期や手間はかかってしまいますが、会議室などのプライバシーに配慮する必要がある場合は固定式を設置する方が良いでしょう。

また他にも目線が通るか通らないかどうかでも大きく印象が変わります。
空間が狭い場合はガラスや格子を利用して視線を通すことで圧迫感を軽減し、
反対にプライベートな空間をつくる際には視線が通らないように高さや素材にも工夫する必要があります。

2.具体的に間仕切りを活用するには？

実際に弊社で提案した間仕切りの活用方法を2つご紹介します。
①社員食堂の座席にロールスクリーンを設置して昼食時以外にも、
日中リモート会議用のスペースとして利用する活用方法

この手法は座席を間引きしている飲食店舗でも有効で、感染防止対策を行いつつ客席をフルに稼働させることが出来ます。またロールスクリーンを上げ下げするだけなのでコロナ禍が落ち着いた後も大人数のお客様と少人数のお客様の間を仕切り、簡易的な個室をつくる事で全てのお客様にも快適に過ごしてもらう工夫にもなります。

②飲食店舗での固定間仕切りの活用方法
飲食店舗では座席数を出来るだけ多く確保したいものですが、出入口やトイレが客席から丸見えだとお客様にとって居心地の悪い座席となってしまいます。
そこで格子とパネルを組み合わせた固定間仕切りを設置することで目線を遮りつつ、圧迫感を軽減させた間仕切りを設置しました。
既製品にはない意匠性・オリジナル性を絡めた提案も出来、それぞれの空間に合った間仕切りとなります。

3.間仕切りを設置する上で注意するべき事とは？

手軽に設置できる間仕切りですが、特に高さのある固定式のものを計画する際は注意すべき点がいくつかあります。

①空調や照明等の設備との干渉
間仕切りの高さが天井近くまである場合に空調の効きが悪くなってしまう等、設備機器との関係を考える必要があります。設置場所を調整したり、上下に開口部を設けたりすることで干渉を回避することが一般的です。

②オフィスなどの広い空間は消防署に届け出が必要な場合も
新たに間仕切りを設置したことで火災の際に自動火災報知機が作動しないと言った消防設備の不備がないかの確認の為届け出が必要な場合があります。届出書は工事内容や規模によって複数必要な場合があるので事前に所轄の消防署に協議に行く事をおすすめします。

③賃貸の場合、現状復旧が必要となり退去時に費用負担が発生する場合も
お店やオフィスが賃貸の場合、退店・退去する際に設置した間仕切りを撤去する工事が必要な場合があります。契約内容やオーナー様との交渉で解体工事の可否が変わってきますので事前に確認しましょう。

4.間仕切りを活用しよう！

いかがだったでしょうか？
空間を仕切るにしても様々な方法があることを理解していただけたかと思います。
いざ間仕切りの設置を計画しようと思っても既製品ではちょうど良い寸法のものがない、理想のデザインのものがない、具体的にどうやって設置すれば良いかわからない…
そんな時はぜひ私ども大昌工芸にご相談下さい。間仕切りだけでなく、あらゆるアプローチから今ある問題の解決をお手伝い致します。