店舗デザイン・店舗設計専門サイト:HOME

店舗イメージを向上させるトイレ空間!
デザインのポイントや設備を徹底解説

トイレ空間は店舗デザインにおいて見過ごされがちな部分ですが、実は顧客体験に大きな影響を与えます。なぜなら、清潔で快適なトイレは店舗全体の印象を左右し、顧客満足度を高めるからです。
この記事では、トイレ空間の重要性を掘り下げ、デザインのポイントや必要な設備について詳しく解説します。トイレが持つ役割やそのデザインがどのように店舗の魅力を引き出すのか、ぜひ知っていただきたいと思います。

店舗デザインにおいてトイレが重要な理由

店舗デザインにおいて、トイレはお店のイメージを左右するだけでなく、顧客満足度に影響を与え、リピートの可能性を高めるとして重要視されています。

お店のイメージを左右する

トイレの清潔感や使いやすさは、お店に対するお客様の印象形成に直結します。
仮にトイレが不衛生で使いにくいと、お客様はその店舗全体の管理が行き届いていないと感じることがあります。一方で、清潔で快適なトイレが提供されると、お店に対する信頼や満足度が向上します。

顧客満足度に影響を与える

店舗利用時、お客様は高い確率でトイレを使用するため、その状態や清潔さが直接的に購買体験に影響を与えます。
トイレが清潔で使いやすいと、お客様は安心して利用できるため、店舗に対して好印象を持ちます。一方で、不衛生で不便なトイレは、お客様に不快感を与え、店舗の評価を下げる原因といえます。
トイレのデザインや設備が充実していることも、お客様に対する配慮を示す重要な要素です。

リピートの可能性を高める

トイレはお客様が頻繁に利用する場所であり、その状態がお客様の店舗評価に影響を与えます。
清潔で快適なトイレは、お客様に良い印象を与え、店舗に対する信頼感や満足度を高めます。逆に、トイレが不衛生で使いにくいと、お客様は不快感を覚え、再訪を避ける可能性が高まります。
リピーターを獲得するためには、トイレ空間が重要な要素となるため、十分な配慮が必要です。

お客様に求められているトイレの要素

お店を利用するお客様にとって、トイレもまた重要なスペースの一つです。清潔感や使いやすさだけでなく、快適で居心地の良いスペースであることが求められています。
ここでは、お客様に求められているトイレの要素を4つご紹介します。

清潔感がある

清潔なトイレはお客様に安心感と快適さを提供し、店舗全体の評価を高めます。
清潔なトイレは衛生的な環境を維持し、健康リスクを低減します。また、清潔感はお客様の心理的な満足感にも大きく影響し、再訪意欲を高めます。
逆に、清潔感の欠如したトイレは不快感を与え、店舗のイメージダウンにつながります。

男女に分かれている

男女に分かれていることにより、プライバシーと快適さが確保され、お客様の満足度が向上します。
男女別のトイレは、それぞれの性別特有のニーズに対応できるため、お客様が安心して利用できます。例えば、混雑が軽減されることでストレスが少なくなり、店舗全体の利用体験が向上します。
さらに、男女別トイレは、清掃やメンテナンスの効率も上がり、常に清潔な状態を保ちやすくなります。

利用者に配慮した設備がある

利用者に配慮した設備があることにより、多様なニーズに対応し、すべてのお客様が快適に利用できる環境を提供できます。
利用者に配慮した設備とは、ベビーチェアや多機能トイレなど、さまざまな状況や身体的条件に対応するものです。こうした設備が整っていることで、お客様は安心してトイレを利用でき、満足度が高まります。
さらに、配慮された設備は店舗の評価を向上させ、リピーターの増加にもつながります。
このような設備投資は短期的にはコストがかかりますが、長期的には顧客満足度を高めることで利益をもたらすため、単なるサービス向上ではなく、店舗の成功に直結する重要な要素といえます。

一息つける工夫がある

一息つける工夫があると、お客様にリラックスと快適さを提供でき、全体的な満足度を向上させられます。トイレは単なる必要な場所ではなく、短時間でも心地よく過ごせる空間であることが求められています。
快適な照明や音楽、香りなどの工夫が施されることで、お客様はリフレッシュでき、店舗全体の印象も良くなります。また、一息つける空間はストレスを軽減し、利用者の心理的満足度を高める効果があります。
このような工夫があることで、お客様は安心して利用でき、リピーターにもなりやすくなります。店舗の成功には、こうした細やかな配慮が不可欠です。

店舗のトイレをデザインするポイント

店舗のトイレはお客様にとって重要な空間の一つです。清掃がしやすく、臭いと音への対策が施された、快適で居心地の良い空間であることが求められます。
ここでは、店舗のトイレデザインにおける8つのポイントをご紹介します。

清掃しやすい内装材を使用する

トイレは高頻度で使用されるため、清潔さを保つための頻繁な清掃が必要です。
清掃しやすい内装材は、汚れやすい箇所を少なくし、掃除を容易にするため、常に衛生的な状態を維持しやすくなります。これにより、清掃作業の効率が上がり、手間を減らせます。また、清潔なトイレはお客様に安心感を提供し、店舗の評価を高めます。
逆に、清掃が困難な内装材は、汚れがたまりやすく、店舗のイメージに悪影響を及ぼす可能性があります。

臭いや音への対策をする

臭いと音への対策は利用者の快適さに直接影響を与え、店舗の印象を左右します。
まず臭いの対策ですが、トイレを清潔で快適な環境にするうえで必要です。適切な換気や消臭設備が整っていることで、不快な臭いが軽減され、利用者は安心して利用できます。
次に音の対策も重要です。トイレでの音が外部に漏れると、他の利用者や店舗内の雰囲気に影響を与える可能性があります。防音対策を施すことで、プライバシーが守られ、利用者がリラックスできる空間を提供します。

匂いと音楽に工夫を凝らす

香りと音楽に工夫を凝らすことも利用者のリラックスと快適さに大きく影響を与えます。
香りはトイレの空間を清潔で心地よいものにし、不快な匂いを遮断します。良い香りが漂うことで、利用者はリラックスしやすくなり、全体的な満足度が向上します。
音楽も同様に、心地よい音楽が流れることで、利用者は落ち着き、トイレの利用がストレスフリーになります。また、音楽は周囲の音を和らげる効果もあり、プライバシーを保つのに役立ちます。
香りと音楽の工夫は、トイレ空間を単なる利用場所から、快適でリラックスできる空間へと変える重要な要素です。

リラックスできる色調と照明を選ぶ

リラックスできる色調と照明を選ぶことは利用者の心理的快適さに大きな影響を与えます。
リラックスできる色調や照明は、トイレ空間を落ち着いた雰囲気にし、利用者がストレスなくリフレッシュできる環境を提供します。
適切な色彩と照明は、視覚的に心地よく、過ごしやすさを向上させるため、利用者の満足度を高めます。また、照明の明るさや色温度が調整可能であれば、トイレの使用が更に快適になります。
逆に、不快な色や強すぎる照明は、トイレ利用のストレスを増し、店舗のイメージにも悪影響を及ぼす可能性があります。

アメニティを充実させる

豊富なアメニティはお客様の利便性と快適さを向上させ、店舗全体の印象を良くします。
アメニティには、トイレットペーパー、ペーパータオル、ハンドソープなどの基本的なアイテムのほか、消臭スプレーやハンドクリームなどが含まれます。これらを充実させることで、利用者は必要なものをすぐに手に入れられ、ストレスなく利用できます。
さらに、アメニティが充実していることで、清潔感や細やかな配慮が伝わり、店舗に対する信頼性が高まります。
逆に、アメニティが不十分だと、利用者は不便を感じ、店舗の評価が下がる恐れがあります。

最低限の広さを確保する

十分な広さがないと利用者が快適に使用できず、ストレスや不便を感じる可能性があります。
トイレが狭いと、利用者の動きが制限され、快適な使用が難しくなります。また、広さが確保されていることで、障害物や設備が配置しやすく、清掃作業も効率的に行えます。これにより、トイレの清潔さが保たれ、利用者に良い印象を与えられます。
広さの確保は、特に混雑する店舗や多くの利用者が予想される場所では、重要な要素です。

トイレの位置に気を遣う

トイレの位置が店舗全体の動線や顧客体験に大きく影響を与えます。
トイレが店舗の中心部や入り口近くに設置されると、顧客動線が分断され、店舗全体の流れが悪くなる可能性があります。
また、トイレの位置がお客様にとって使いやすく、目立ちすぎないように配置することで、利用しやすさを向上させ、プライバシーを守れます。

トイレの設備を紹介

近年では、さまざまなタイプのトイレが販売されており、それぞれに特徴があります。ここでは代表的な3つのトイレと、トイレ空間に必要な設備をご紹介します。

組み合わせ型トイレ(分離型トイレ)

組み合わせ型トイレとは、便器、便座、タンクがそれぞれ独立したユニットで構成されているトイレです。
主な特徴として、各部品が独立しているため、メンテナンスが容易になります。便座やタンクが独立していることで、便座やタンクの交換・修理がしやすく、長期的に見ると維持管理のコストが低く抑えられます。
また、各部分が分かれていることで、トイレ全体の衛生状態を保ちやすく、効率的な使用が可能です。

一体型トイレ

一体型トイレは、便器、便座、タンクが一体化したトイレです。
この設計構造により部品が統合されているため、見た目がすっきりし空間がスリムになります。
主なメリットは、洗練されたデザインとスペースの効率的な使用です。また、清掃が簡単で隙間が少ないため、汚れがたまりにくく衛生的です。
一体型のため取り扱いやすく、設置も比較的簡単です。ただし、各部品が一体化しているため、故障時には全体の交換や修理が必要になることがあります。

タンクレストイレ

タンクレストイレは、従来のトイレと異なり、タンクがない設計のトイレです。
水圧を利用するシステムを採用しており、見た目がスッキリしてモダンな印象を与えます。
主なメリットとして、コンパクトなデザインにより、狭いスペースでも設置可能で、空間を広く使えます。また、タンクがないため、見た目も美しく保たれます。
さらに、定期的なタンクのメンテナンスが不要で、掃除がしやすく衛生的です。ただし、初期コストが高くなる場合があります。

システムトイレ

システムトイレは、トイレの手洗器や収納スペースのカスタム性が高い設備です。
通常、便器、手洗器、収納が一体化されており、設置する空間に応じて柔軟に対応できます。
主なメリットとして、トイレ空間のデザインを統一できる点が挙げられます。手洗器のサイズや位置、収納の配置などをカスタマイズできるため、限られたスペースを最大限に活用できるのです。

手洗器とハンドドライヤー

手洗器は、利用者が手を洗うための基本設備であり、感染症予防に欠かせません。清潔な手洗いができることは、店舗の信頼性向上にも寄与します。
ハンドドライヤーは、手を効率よく乾かすための設備で、紙タオルに比べてゴミが出ず、環境に優しいです。また、手洗後すぐに手を乾かせるため、待ち時間を減少させ、利用者の快適さを向上させます。

荷物棚とフック類

荷物棚は、バッグやコートなどの個人の持ち物を一時的に置ける場所を提供し、地面や便座などの衛生的でない場所に置くことを避けられます。
また、フック類は衣服やバッグを掛けるための手軽な収納手段を提供し、手荷物が床に触れるのを防ぎます。これにより、利用者はトイレの利用中に安心して持ち物を管理でき、快適に過ごせます。

手すり

手すりは、高齢者や身体の不自由な方がトイレを利用する際に、立ち上がりや座り込みをサポートします。これにより、転倒や怪我のリスクを減少させ、安心してトイレを使える環境を提供します。
また、手すりはトイレ内での移動をスムーズにし、特に狭いスペースでも安定性を保つ助けとなります。

ダストボックス

ダストボックスは、使用済みのティッシュペーパーやその他の小さなゴミを適切に処分するためのもので、トイレの清掃頻度を減少させます。これにより、ゴミが床に散乱するのを防ぎ、衛生的な空間を保つことができます。
さらに、トイレ利用者がゴミをそのままにせず、ダストボックスに捨てることで、全体の見た目が整い、店舗の印象を良くします。

まとめ

この記事では、お店の魅力を左右するトイレ空間についてご紹介しました。
その結果、トイレが店舗の印象や信頼に与える影響は非常に大きいことが分かりました。お客様にとって清潔で快適なトイレは、お店を選ぶ際に重要な要素の1つとして挙げられています。
そのため、店舗のトイレ空間をデザインする際には、清潔さや快適さを重視することが必須です。

当社では各種デザイン・設計のご相談から、実際の工事まで手厚くサポートを実施しております。お困りの際はお気軽にお声掛けください。

監修:大昌工芸編集部

この記事は50年にわたり理想の店舗作りを支えてきた株式会社大昌工芸の編集部が監修しており、お客様の理想の店舗作りを助けるわかりやすく役にたつ記事を目指しています。

店舗設計や店舗内装に関するご相談はこちら

TAISHO design activity
~ステキな空間、一緒に作りませんか?~

ニューノーマル時代のワークプレイスの提案を致します。

                                           無料ダウンロード

TAISHO design activity
~ステキな空間、一緒に作りませんか?~

ニューノーマル時代のワークプレイスの提案を致します。

人気の記事

  1. 魅力的な空間演出は光や映像で実現

  2. 店舗改装工事で売上UPに
    繋がるポイントとは!

  3. 照明計画により商品をより良く
    見せ、快適な空間を演出する

  4. 集客のための「演出」とは

サービス案内

                       

無料ダウンロード

お問い合わせ

お問い合わせ・お見積り・
設計のご相談等、
何でもお気軽にご相談ください。

082-299-0920

受付時間:月曜〜金曜 9:00−18:00

×