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店舗のファサードデザインとは?集客につながる外観づくりのポイント

店舗の外観、「ファサードデザイン」は、お店の第一印象を左右するとても重要な要素です。

商品が良ければどんなファサードでもお客様は買ってくれる……というのは大きな間違いです。
どれだけ素晴らしい商品やサービスを提供していても、まずお店に入ってもらえなければ何の意味もありません。

この記事では、ファサードの基礎知識から、集客を意識した具体的なデザイン方法までを解説していきます。
これから店舗をオープンされる方や集客に伸び悩んでいる方必見の記事です。

ファサードとは?

ファサードデザインの基本知識

ファサード(façade)とはフランス語で「顔」という意味ですが、建築用語では「建物の正面から見た外観」を指す言葉です。

パッと見たときの第一印象を決定付ける、文字通り「店の顔」となる部分です。

ファサードの役割と重要性

通りを歩いていて「お、いいな」と足を止めるとき、人々はその店が「何の店か」までは認識していません。

足を止める理由の多くは、商品の魅力ではなく「外観の雰囲気」なのです。
見た瞬間に「いい雰囲気だな」「なんだか入りやすそう」と思わせることができるかどうかで、集客力が大きく変わっていきます。

ファサードとは、お客様に「このお店、なんか良さそう」と思ってもらうための最初のきっかけ作りなのです。

集客を意識したファサードデザイン

店舗ファサードに求めるものは「集客」です。
お客様の視点に立ち、「入りにくい」と思われる原因を知ることで良いファサードを作ることができます。

この章では、一般的に「集客できる」と言われているファサードデザインについて解説します。

店内が見える

初めてのお店に入るとき、「中が見えない」「店内が暗い」と、入るのが怖いと思わせてしまいます。

入口やガラス越しに少しでも店内が見えると、安心して一歩踏み出せます。

路面店であれば、道路に面している外壁をガラス張りにしたり、窓を大きくしたりすると効果的です。

分かりやすい看板(サイン)の設置

足を止めてもらえても、「おしゃれだけど、何のお店かわからない」「ここってそもそもお店なの?」ではもったいないです。

スマートフォンで検索してもらうことを見越して、最低限店名が書かれた看板は設置しておきましょう。

夜なら照明付き、昼間なら通りから見やすい高さに設置するなど、環境に合わせた設計がポイントです。

メニューや料金の掲示

メニューや料金が分からないお店に入るのは、かなり勇気が必要です。

「高かったらどうしよう……」という不安感を減らすためにも、メニュー表の設置はマストです。

「本日のおすすめ」のような、その日その瞬間の魅力を掲示するのも集客に効果的です。

清潔感がある

どんなにすてきなデザインでも、店の前が散らかっていては第一印象が悪くなります。

風でチラシが飛んできていないか、ゴミが溜まっていないか、定期的にチェックしましょう。

また、窓ガラスなどお客様の目に入りやすいところの清掃も重要です。清掃を習慣化して、常に気持ちのいい状態をキープしておくのがポイントです。

余裕のある広めの入口

出入口を広めに取っておくと、視覚的・物理的に「入りやすい」印象を与えます。

開放的な入口は心理的ハードルを下げ、気軽な入店を促す効果があるのです。

物理的に広くできない場合でも、ガラスや照明の使い方次第で印象を変えることが可能です。

ファサードの種類

お店のコンセプトをファサードに反映させることで、より集客効果が高まります。

ファサードの種類と特徴を知っておくと、施工会社との話がスムーズに進むだけでなく、イメージの共有もしやすくなります。

より理想的なファサードデザインにするためにも、代表的なスタイルを覚えておきましょう。

ナチュラル

木や石、植物など自然の素材を使ったデザインです。

やさしい、落ち着くといった印象があり、リラックス効果が期待できます。
自然志向のお店や、癒しを提供するお店によく合うスタイルです。

モダン

余計な装飾を削ぎ落とし、直線的でシンプルなデザインです。

都市型のカフェやアパレルショップなど、洗練された都会的な印象を与えることができます。
ミニマルデザインを意識したお店にぴったりなスタイルです。

レトロ

特定の時代を象徴する色使いやアイテムで、ノスタルジーを演出するデザインです。

小料理屋や喫茶店など、温かみを大切にするお店でよく使われています。
その時代を知らない世代には目新しく映る、一風変わった人気スタイルです。

クラシック

重厚感のある装飾や、アンティーク調の家具など、主に1819世紀ごろのヨーロッパをほうふつとさせるデザインを指します。

歴史と品格を感じさせ、高級感のあるお店によく似合うスタイルです。

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エキゾチック

「エスニック」や「モロッカン」など、異国情緒にあふれるデザインを総合した名称です。

タイルや異国風の装飾を取り入れ、旅先のような非日常を感じさせます。
飲食店や雑貨店など「ここにしかない世界観」を表現したい時にぴったりのスタイルです。

和紙や格子などを使用した、日本の雰囲気や要素を取り入れたデザインです。

主に和食や甘味処など、日本の伝統を強く感じさせたい場所で使われます。
観光地ではインバウンド客向けに、さまざまなお店で和のスタイルを取り入れる動きがあります。

かわいい(kawaii

日本特有の美意識から生まれたデザインです。

画一的な基準は存在せず、「ゆめかわいい」や「病みかわいい」など多様な解釈がある、感情依存のスタイルです。
センスが問われますが、個性的で人を惹きつける効果があります。

地域に根差したファサードデザイン

ふと惹かれる風景とは、その場所の歴史や文化が息づく「らしさ」が感じられるからでしょう。

ファサードをデザインするということは、景観の一部になるということです。
目立たないことが求められている地域があるということを、知っておく必要があります。

歴史的町並みへの配慮

小京都と呼ばれる場所に、現代風や海外風のファサードがあっては景観が壊れてしまいます。

古い町並みや観光地では、個性的であるよりも、周囲に溶け込むファサードが求められるのです。
ファサードをデザインする前に、その土地の景観条例について事前に調べておきましょう。

また、伝統的建築物など、許可なく手を加えることができない建物があります。物件を借りる際にも、しっかり確認しておく必要があるでしょう。

古き良き時代を尊重し、今あるモノと調和する素材選びや色使いを意識する。歴史的情緒が残る街では、そういった配慮が必須なのです。

独自カルチャーへのリスペクト

街には、その場所ならではの空気というものがあります。

下北沢の自由な雰囲気や原宿の個性的なスタイルのように、地域ごとに育まれたカルチャーは街の魅力そのものです。

最先端を持ち込むのではなく、文化をリスペクトしたデザインをすることで、その街らしい風景が生まれます。

サステナブルなファサードデザイン

昨今は見た目の美しさだけでなく、環境への配慮や省エネ性を両立させた、新しいファサードデザインが注目されています。

環境にやさしい店舗はお客様からの印象も良く、結果として店舗価値や選ばれやすさにもつながります。

機能性のあるデザイン

サステナブルなファサードでは、自然の力を上手に取り入れながら快適な店舗環境をつくることがポイントです。

たとえば、

ルーバーやライトシェルフで自然光を柔らかく取り込む
日差しを遮りつつ風通しを確保する
断熱性・気密性の高い設計で冷暖房効率を上げる

といった工夫があります。
これらは心地よい店内の明るさを生み出すだけでなく、光熱費の削減にもつながり、長期的に見ても大きなメリットがあります。

耐久性のある素材

ファサードは常に雨風や紫外線にさらされるため、耐久性・耐候性の高い素材を使用することが重要です。

劣化しにくい素材を選ぶことで、

色あせやひび割れを防ぎ、美観を長く保てる
修繕頻度が減り、トータルのコストを抑えられる
自然災害が多い日本でも安全性を確保しやすい

といった利点があります。
長く使い続けられる素材は、結果的に廃材や工事回数を減らし、環境負荷の軽減にも貢献します。

メンテナンス性のある設計

どんなに優れたデザインでも、維持するのに手間がかかりすぎると長続きしません。
サステナブルな視点では、「長く綺麗に保てる」=持続可能なデザインと考えます。

例えば、

清掃しやすい素材や構造
表面の劣化が目立ちにくい仕上げ
交換が簡単な部品の採用

などは、日々のメンテナンスの負担を減らし、美しい状態を長く保つために有効です。
結果として、運用コストの削減にもつながります。

まとめ

ファサードは、お客様に「ようこそ」と語りかけるお店の顔です。
どんなに商品やサービスが良くても、最初の印象を損ねてしまえばその魅力は伝わりません。

ファサードデザインは集客上欠かせない要素なのです。
「もっとお店の印象を良くしたい」「古くなった外観をリニューアルしたい」そんなときは、まず一度ご相談ください。
お店の世界観や思いを形にすることで、集客もブランド力もきっと大きく変わります。

あなたのお店の物語を、ファサードから始めてみませんか?

◆◇◆

業種や立地によって最適なファサードは全く異なるため、専門家に相談することで無駄のない設計ができます。
「大昌工芸株式会社」では各種デザイン・設計のご相談から、実際の内装工事まで手厚くサポートを実施しております。お困りの際はお気軽にお問い合わせください。

また、関連記事やその他の役立ち情報、実績・事例もございますので、メニューの「施工実績」や「ノウハウ」をぜひご一読ください。

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監修:大昌工芸編集部

この記事は60年にわたり理想の店舗作りを支えてきた株式会社大昌工芸の編集部が監修しており、お客様の理想の店舗作りを助けるわかりやすく役にたつ記事を目指しています。

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