スケルトン天井で店舗内装をアップグレード！メリット・デメリットを徹底解説

近年、店舗やオフィスのデザインでスケルトン天井の導入が増えてきました。
スケルトン天井とは、石膏ボードなどのパネルで天井を覆わず、あえて設備や躯体をむき出しの状態にする空間演出法です。一見無機質でありながら、そのミニマルなデザイン性が多くの人々に支持されています。
本記事では、スケルトン天井の概要や人気の理由、メリットやデメリットなどを解説しています。また、スケルトン天井を検討する際に考慮すべきポイントも一緒にご紹介します。
ユニークかつ魅力的な店舗をつくり出すために、スケルトン天井の可能性について探っていきましょう。

スケルトン天井とは？

スケルトン天井とは、天井の下地材や配管、梁などをそのまま見せている天井のことです。近年、カフェやレストラン、オフィス、商業施設などを中心にスケルトン天井の採用が増えています。
スケルトン天井は大胆な空間演出の一つであり、ユニークな店舗空間をつくり出すための手法です。建物の構造物を露出させることで空間に独特のアクセントを与えます。

スケルトン天井はなぜ人気なのか？

スケルトン天井は現在多くの店舗で採用されていますが、その人気はどこから来るのでしょうか？その理由について以下でご紹介します。

まず、スケルトン天井の人気の一つは開放感のある空間を演出できることです。
天井の設備や躯体を剥き出しの状態にすることで、天井の高さや構造物を強調させます。これにより広々とした空間が生まれ、より自由な雰囲気をつくり出します。

また、スケルトン天井にはユニークなデザイン性があります。
通常の天井とは異なり独自の空間を表現することができます。例えば、金属や木の梁を露出させることで、工業的な雰囲気やナチュラルな雰囲気を演出することが可能です。このようなデザインはお客様の目を引き、記憶に残る店舗空間をつくり出します。

さらに、スケルトン天井はスタイリッシュな空間をつくり出すことができます。
シンプルなデザインと相まっておしゃれな雰囲気を演出するのです。スケルトン天井によって洗練された空間は、お客様に上質な時間を提供します。

最後に、スケルトン天井は特にモダンなデザインやインダストリアルな雰囲気を求める店舗に最適です。その独特の見た目はお客様に新鮮な驚きを与え、店内の雰囲気を一層引き立てます。

以上、スケルトン天井がなぜ人気なのかについてご紹介しました。開放感やユニークなデザイン性、スタイリッシュさなどの様々な魅力があるため、多くの店舗で採用されています。

スケルトン天井のメリット

スケルトン天井のメリットは以下の3つです。

開放感を演出できる

スケルトン天井は天井を覆わずに設備や躯体を露出させるため、空間が広く感じられます。また、配管や梁が見えることで、工業的な雰囲気や無機質な雰囲気を演出することができます。

デザイン性に優れる

スケルトン天井は天井を覆わず設備や躯体を露出させるため、デザイン性に優れています。また、天井色を工夫することで個性的な空間を演出することができます。

インテリアの幅が広がる

スケルトン天井は天井を覆わず配管や梁が見えるため、インテリアの幅が広がります。例えば、配管や梁をインテリアとして活用したり、それにマッチする照明や装飾品を設置したりすることができます。

スケルトン天井のデメリット

スケルトン天井は開放感やデザイン性に優れた天井として人気がありますが、デメリットもあります。ここではスケルトン天井のデメリットについて解説します。

空調効率の低下

スケルトン天井は天井を覆わず設備や躯体を露出させるため、冷暖房の効率が悪くなります。それにより冷暖房の費用がかさむ可能性があります。
天井を塞いでいないことから、冷暖房の熱を高い位置まで届くようにする必要があります。また、外気の影響も受けやすくなるため、適切な冷暖房設備の導入と対策を取る必要があります。

配線配管処理が大変

スケルトン天井は天井を覆わず設備や躯体を露出させるため、配線や配管がむき出しになります。そのため、見映えを整えるための配線・配管処理が必要になります。配線や配管をきれいに処理するには、配線カバーや配管カバーを使用するなどの工夫が必要で、その分の工事費用がかさんでしまいます。

原状回復などのコストが発生する

スケルトン天井は天井を覆わず設備や躯体を露出させるため、テナントによっては原状回復が必要となります。その場合は当然、原状回復にかかるコストが発生するということになります。
原状回復を行う際には、取り決めの通りに元の状態に戻す必要があります。また、場合によって配管や梁を隠すための工事が必要になる場合もあります。

部屋が暗く感じやすい

スケルトン天井は天井を覆わず設備や躯体を露出させるため、通常の照明を設置するだけだと店が暗くなってしまいます。天井が暗く感じないようにするためには、適切な照明を適切な台数設置したり、床や壁の色を明るい色にしたりなどの工夫が必要です。

スケルトン天井を検討する前に

スケルトン天井は開放感やデザイン性に優れた天井として人気がありますが、採用する際にはいくつかの注意点があります。ここでは、スケルトン天井を検討する前に確認しておきたいポイントについて解説します。

天井裏の状態を確認しましょう

スケルトン天井を採用する際には天井裏の状態を確認しておきましょう。天井裏に配線や配管、梁などの構造物が複雑に配置されている場合、スケルトン天井にすると配線や配管の処理が大変になる場合があります。また、天井裏に汚れが多い場合、スケルトン天井にすると見た目が悪くなる場合があります。
天井裏の状態を確認するには天井の点検口から確認するか、専門業者に依頼して点検してもらうのがおすすめです。

退去時に原状回復が必要か確認しましょう

スケルトン天井はテナントによって原状回復が大変になる場合があります。そのため、退去時にどこまで原状回復が必要かどうかを必ず確認しておきましょう。
必要な場合、スケルトン天井を採用する際には原状回復にかかる費用をしっかりと見積もりしておきましょう。

建築基準法や消防法を確認しましょう

スケルトン天井を採用する際には、建築基準法や消防法に抵触しないかどうかを確認しておきましょう。建築基準法や消防法に抵触しないかどうかは、建築士や消防設備士などの専門家に相談するのがおすすめです。

まとめ

スケルトン天井を使用した大胆な空間演出が、ユニークな店舗をつくり出すうえで有効な手法であることがわかりました。スケルトン天井は、その開放感やデザイン性の高さにより、多くの人々に支持されています。

スケルトン天井のメリットとしては、まず開放感があります。天井裏の設備や構造物を露出させることで広々とした空間が生まれ、より自由な雰囲気を演出できます。また、デザイン性にも優れ、ミニマルでスタイリッシュな空間をつくり出すことも可能であり、店舗のイメージやブランドの価値を高めることができます。
一方で、スケルトン天井のデメリットとしては、空調効率の低下が挙げられます。スケルトン天井では断熱性が低くなるため、冷暖房の効果が低下することがあります。そのための適切な対策を講じる必要があります。さらに、部屋が暗く感じやすく配線処理も大変な作業となりますので、プロの専門家に相談することが望ましいです。そして、場合によっては原状回復の費用がかかることも覚えておきましょう。

スケルトン天井は大胆な空間演出を実現するための有効な手法です。そのメリットやデメリットを理解し、店舗イメージに合わせて検討することで、ユニークな店舗空間をつくり出すことができるでしょう。是非、これらのポイントを参考にして、スケルトン天井を検討してみてください。

当社では各種デザイン/設計のご相談から、実際の工事まで手厚くサポートを実施しております。お困りの際はお気軽にお声掛け下さい。

監修：大昌工芸編集部

この記事は50年にわたり理想の店舗作りを支えてきた株式会社大昌工芸の編集部が監修しており、お客様の理想の店舗作りを助けるわかりやすく役にたつ記事を目指しています。

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