店舗デザイン・店舗設計専門サイト:HOME

クリニックの受付カウンターが果たす役割とは?デザイン時のポイントや寸法を解説

クリニックの受付カウンターはクリニックの顔となる場所です。患者さんが最初に向かう場所であり、クリニック全体の印象を左右します。受付カウンターのデザインは、患者さんに安心感や信頼感を生み出すためにも重要です。
本記事では、クリニックにおける受付カウンターの役割やデザインのポイントについて解説します。さらに、受付カウンターの寸法や形状、素材についても触れていますので、受付カウンターのデザインに参考になれば幸いです。

クリニックにおける受付カウンターの役割

クリニックにおける受付カウンターは単なる受付業務を行う場所ではなく、クリニックの顔としての役割を担っています。患者さんにとって、クリニックの第一印象を左右する重要な場所であり、スタッフの作業効率や患者さんとのコミュニケーションにも影響を与えます。
ここでは受付カウンターの3つの役割について紹介します。

クリニックの印象を決める

受付カウンターはクリニック全体の印象形成にとって重要な要素です。
まず、待合室と受付カウンターは患者さんが最初に向か場所です。清潔で整然としたデザインであれば、クリニックの信頼性やプロフェッショナリズムをアピールすることができます。また、明るく開放的な雰囲気や心地よい色彩は、患者さんに安心感を与えてポジティブな印象を構築します。

スタッフの作業効率を上げる

受付カウンターはスタッフの作業効率向上にも寄与します。
適切な間取りや設備の配置は、情報の迅速な収集や処理を可能にします。多くの場合、電子システムや予約管理システムが導入されているため、スタッフの作業動線に合わせて設計されます。受付エリアの動線設計や必要な設備の配置は、スタッフの業務負担を軽減し、待ち時間の短縮にもつながります。
これにより、スタッフはより多くの患者さんに対応でき、クリニック全体の効率を向上させることができます。

患者さんとのコミュニケーションを取りやすくする

受付カウンターは患者さんとのコミュニケーションを円滑にする役割も担っています。
親しみやすい雰囲気に受付スタッフの丁寧な対応が合わされば、患者さんがクリニックに来た際に安心感を与えることができます。
また、待ち時間中に受付カウンターを介して提供される情報は、患者とのコミュニケーションを促進し、クリニックのサービスに関する理解を深めることができます。

これらの情報を参考に、空間全体のバランスを考慮しながら、最適な受付カウンターを検討してください。

受付カウンターをデザインする際のポイント

ここではクリニックの受付カウンターをデザインする際の5つのポイントについて解説します。

クリニックのコンセプトを明確にする

受付カウンターのデザインはクリニックのコンセプトを明確に表現する重要な要素です。クリニックが提供する医療サービスや価値観を反映させることで、患者さんに対して一貫性のある印象を与えることができます。
例えば、緑の豊かさ取り入れたクリニックでは、ナチュラルな木製の受付カウンターが適切です。一方で、モダンで技術的なイメージを打ち出すクリニックでは、シンプルでスタイリッシュなデザインが好まれます。
コンセプトに基づいた受付カウンターのデザインは、クリニックのブランドイメージを強化し、患者さんに好意的な印象を抱かせることができます。

利用者を想定する

受付カウンターのデザインにおいては、利用者のニーズや利便性を考慮することが重要です。
例えば、高齢者や身体的制約を持つ患者さんも多いため、受付カウンターはバリアフリー設計とすることが望まれます。カウンターの高さや手すりの設置など、利用者が安心して利用できるような配慮が必要です。
また、患者さんが待ち時間を快適に過ごせるような配慮も重要です。快適な座席や雑誌、飲料水などの提供は、患者さんの満足度を向上させると同時に、クリニックのサービスレベルを高めることにつながります。

スタッフにとって利用しやすいか検証する

受付カウンターの設計はスタッフの利便性も考慮する必要があります。スタッフが効率的に業務を行えるようにすることは、クリニックの運営において重要なことです。
例えば、受付カウンターには情報管理システムや収納スペースが集約されていますが、作業スペースや作業動線を考慮して設計された受付カウンターは、スタッフの業務効率を向上させることができます。
スタッフがスムーズに移動し、業務を行える環境を整備することで、待ち時間の短縮やサービス品質の向上につながります。

清潔感を感じられるようにする

受付カウンターのデザインにおいて、清潔感を演出することは非常に重要です。清潔感がある空間は患者さんに安心感を与え、医療施設としての信頼性を高めます。
具体的には、カウンターの表面や周囲のエリアを定期的に清掃し、汚れやほこりを除去することが重要です。また、明るい照明や清潔な色彩を採用することで、清潔感を強調することができます。さらに、清潔感を演出するために、受付エリアには消毒液やティッシュなどの衛生用品を備えることも効果的です。
清潔感のある受付カウンターは、患者さんが安心して利用できる環境を提供し、クリニックのイメージ向上につながります。

内側を覗かれない寸法にする

受付カウンターは、内側の情報が外側(=患者さん)から覗かれないような寸法にする必要があります。患者さんのプライバシーを保護するためにも、カウンターの高さや奥行きを適切に設定しなくてはいけません。
具体的には、カウンター天板の高さを「100cm~110cm」に設定するのが一般的とされています。この高さであれば、内側の作業台でスタッフが作業をしていても、外側から見られる心配がありません。

上記の5つのポイントを参考に、クリニックのコンセプトに合った機能性とデザイン性を兼ね備 えた受付カウンターを設置することで、スタッフと患者さんに快適な環境を提供することができます。

受付カウンターの寸法

ここでは受付カウンターの高さと奥行について解説します。

高さ

受付カウンターの高さは、利用者やスタッフの使いやすさを考慮する必要があります。
・一般的な高さ:100cm~110cm
・車椅子での利用が想定される場合: 75cm程度

奥行

受付カウンターの奥行は、作業スペースや収納スペースを考慮する必要があります。
・一般的な奥行:40cm前後

カウンターの奥行は、作業に必要なスペースを確保することが重要です。取り扱う物の量や大きさを明確にしてから設定しましょう。

上記の情報を参考に、利用する人数や業務内容、利用者の体格などに合わせて、最適な寸法の受付カウンターを検討しましょう。

受付カウンターの形状

ここでは、代表的な3つの形状(L 字型、コの字型、I 字型)について解説します。

L 字型

L字型の受付カウンターは、受付エリアをL字型に配置した形状です。この形状の特徴は、スペースの効率的な利用が挙げられます。L字型であれば、スタッフが複数の業務を遂行しながら患者さんに対応することができます。また、受付業務と同時に書類整理や入力対応が可能なため、業務の効率化が期待できます。

コの字型

コの字型の受付カウンターは、受付エリアをコの字型に配置した形状です。この形状の特徴は、受付スタッフが半円形に配置されることです。スペースが広くスタッフを複数配置できるため、患者さんとスタッフ、スタッフ間での対話が自然に行われやすくなります。また、カウンターの両側からアプローチできるため、患者さんの流れがスムーズで混雑を軽減します。

I 字型

I字型の受付カウンターは、受付エリアをI字型に配置したデザインです。この形状の特徴は、複数のスタッフと患者さんが直線的に対面できることです。
これにより、受付スタッフと患者のコミュニケーションが円滑に行われやすくなります。また、スタッフが全体を見渡しやすいため、業務の効率化にも貢献します。さらに、スペースの有効活用が可能なため、スペースの制約があるクリニックでも適用しやすい形状です。

受付カウンターの素材

受付カウンターの素材は、空間の雰囲気やコンセプトによって異なります。
代表的な2つの素材(木製、メラミン樹脂)の特徴を解説します。

木製

木製の受付カウンターは非常に人気があります。その自然な風合いや温かみは、クリニックの雰囲気を落ち着いたものにし、患者さんに心地よい印象を与えます。また、木製の受付カウンターは耐久性があり、長期間にわたって美しい外観を維持することができます
もう一つの利点は、さまざまな種類の木材や仕上げを使用することで、クリニックのスタイルやイメージに合わせてデザインすることができることです。

メラミン樹脂

メラミン樹脂を使用した受付カウンターも人気があります。メラミン樹脂は耐久性に優れており、傷や汚れに強いため、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。これはクリニックの受付エリアにおいて、清潔感を重視する場合に特に重要です。
また、種類が豊富なことからクリニックのスタイルや雰囲気に合わせて選択することができます。

まとめ

本記事では、クリニックにおける受付カウンターの役割やデザインのポイント、寸法や形状、素材についてご紹介しました。受付カウンターはクリニックの顔となる重要な要素であり、患者さんのクリニックに対する印象を左右するため、慎重にデザインすることが大切です。

当社では各種デザイン・設計のご相談から、実際の工事まで手厚くサポートを実施しております。お困りの際はお気軽にお声掛け下さい。

監修:大昌工芸編集部

この記事は50年にわたり理想の店舗作りを支えてきた株式会社大昌工芸の編集部が監修しており、お客様の理想の店舗作りを助けるわかりやすく役にたつ記事を目指しています。

店舗設計や店舗内装に関するご相談はこちら

空間演出で変わる!魅せる空間創りのガイドブック

空間を魅了的に魅せる演出方法のノウハウをご紹介します。

                                           無料ダウンロード

空間演出で変わる!魅せる空間創りのガイドブック

空間を魅了的に魅せる演出方法のノウハウをご紹介します。

人気の記事

  1. 魅力的な空間演出は光や映像で実現

  2. 店舗改装工事で売上UPに
    繋がるポイントとは!

  3. 照明計画により商品をより良く
    見せ、快適な空間を演出する

  4. 集客のための「演出」とは

サービス案内

                       

無料ダウンロード

お問い合わせ

お問い合わせ・お見積り・
設計のご相談等、
何でもお気軽にご相談ください。

082-299-0920

受付時間:月曜〜金曜 9:00−18:00

×