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店舗オーナー必見!顧客満足度がアップする天井の高さを解説

どのような店舗においても、お客様の満足度を高めるために空間のデザインやレイアウトを工夫するわけですが、そこには天井の高さも大きく関わってきます。天井の高さがお客様に与える影響を理解し、高さを適切に設定することで、居心地の良い空間を提供することができます。
この記事では天井の高さについてご紹介しています。はじめから天井が低い場合には工夫が必要ですので、そうした際のポイントもお伝えしていきます。
店舗の魅力を更に引き出す天井の高さについて一緒に考えていきましょう!

天井の高さがお客様に与える影響は?

天井の高さが空間全体の印象やお客様の心理状態、満足度に影響を与えることは研究によって明らかにされています。

高い天井には抽象的・創造的な思考を生み出す効果があるとされており、お客様に開放感を与えて広がりのある空間だと感じさせます。
そのような空間は創造性を刺激し、お客様に新たなアイデアや発見をもたらします。

一方で、天井が低い場合は細部にまで目が行きやすくなります。独特の親近感や集中力を生み出してお客様をリラックスさせ、アットホームな雰囲気を提供します。
細部に注意を向けさせることで、お客様は丁寧なサービスや商品の品質にも敏感になります。

同時に、天井高の違いによって空間の機能性が変わることも重要なポイントです。働くスタッフの快適さや業務効率を考慮して天井の高さを検討しましょう。
天井の高さはお客様に影響を与えるだけでなく、お店の集客力やスタッフの働きやすさにも関わってきます。

天井の高さはどれぐらい?

天井の高さによって、店舗の雰囲気や開放感、落ち着く空間かどうかが大きく変わります。その結果、お客様の印象や行動にも大きく影響を与えるのです。

建築基準法で定められた天井の高さは?

建築基準法では天井の高さを2100mm以上と定めています。

一般的な天井の高さはどれぐらい?

一般的な天井の高さは2600mm~2800mm程度です。この高さは開放感と落ち着きのバランスが取れていると言われています。

高いと言われる天井の高さは?

3000mm以上になると天井が高く開放感が出てきます。同時に、高くしすぎると落ち着かない雰囲気になります。また、天井を高くするための工事によって、内装費用が増加する場合があります。

低いと言われる天井の高さは?

2500mm以下になると天井が低く窮屈な雰囲気になりやすいです。また、デザインやインテリアに制限生じてきます。

高い天井のメリット

高い天井のメリットは以下の3つです。

空間を広く感じさせる

視線が遮られることがないため、広々とした空間だと感じさせることができます。

デザインの幅が広がる

天井が高い分、照明や空調設備の設置スペースに余裕があり、内装デザインの幅も広がります。また、演出照明や装飾品を設置することで店舗の雰囲気を幅広く演出することができます。

インテリアの幅が広がる

大きく高さのある家具や装飾品を設置しやすくなります。また、天井に梁が少ない場合はインテリアをより自由に配置できます。

高い天井のデメリット

次に、高い天井のデメリットは以下の3つです。

高すぎると落ち着かない雰囲気になる

開放感はありますが、落ち着かない雰囲気になる可能性があります。また、天井の高さに対して家具やインテリアが小さいと、空間のバランスが悪く見えてしまう場合があります。

内装費用が増加する場合がある

天井材の撤去や照明増設などで内装費用が増加する場合があります。また、冷暖房の効率が悪くなるため、より強力な設備を導入するとなると、冷暖房設備の費用も増加する可能性があります。

冷暖房の効率が悪い

冷暖房の効率が悪くなります。これは空間が広くなることで、冷暖房の温度を維持するためのエネルギーをより多く必要とするためです。

低い天井のメリット

低い天井のメリットは以下の3つです。

空間を落ち着いた雰囲気にする

空間をあえて狭くすることで、落ち着いた雰囲気を感じさせることができます。また、天井が高い場合よりも音が反響しにくいため、静かで居心地の良い空間を演出できます。

冷暖房の効率が良い

空間が狭くなるため冷暖房の効率が良くなります。これは空間が狭くなることで、冷暖房の温度を維持するためのエネルギーが少なくすむためです。

内装費用を抑えられる

既存の天井から高さを変更しない場合、天井材や照明などの内装費用を抑えることができます。また、冷暖房設備の費用も抑えられます。

低い天井のデメリット

次に、低い天井のデメリットは以下の3つです。

低すぎると窮屈に感じさせる

天井が低すぎると窮屈な雰囲気になりやすいです。また、天井の高さに対して家具やインテリアが大きいと、バランスが悪く見えてしまう場合があります。

デザインの制限が多い

天井が低い分、照明や空調設備の設置に制限が生じる可能性があります。また、内装デザインの幅も高い天井に比べて狭まります。窮屈に感じさせない工夫が必要です。

インテリアの制限が多い

大きな家具や装飾品を設置しにくい場合があります。また、天井に梁が多いとインテリアの配置が制限される場合があります。

はじめから天井が低い場合の工夫

天井高は店舗の雰囲気や印象を大きく左右する要素です。しかし、建物の構造上、天井高を変更できない場合もあります。そのような場合でも、以下の工夫で空間に広がりを持たせることができます。

天井の色を変える

天井の色を明るい色にすることで、視覚的に天井を高く見せることができます。
例えば、白や明るいベージュなどの色がおすすめです。また、天井に模様や柄を入れることで、天井の高さを強調することができます。

床・壁の色を変える

床や壁の色を暗い色にすることで、天井との明暗差が強調されて天井が高く見えます。例えば、黒やダークブラウンなどの色がおすすめです。また、床や壁に模様や柄を入れることで、天井の高さを強調することができます。

照明を活用する

間接照明を天井に設置することで、天井面に陰影のグラデーションをつくり出せます。天井を面としてではなく空間として感じやすくなるため、天井に奥行を感じ、天井から感じる圧迫感を間接照明の光が緩和させる効果が期待できます。

天井高を設定する際の注意点

業種・業態やターゲット層を考慮する

業種・業態やターゲット層によって適切な天井高は異なります。
例えば飲食店やカフェなどの業種では、開放感と明るさを感じさせるために、天井を高めに設定することが多いようです。一方でホテルや病院などでは、落ち着いた雰囲気と居心地の良さを感じさせるために、天井を低めに設定することが多いようです。

予算をしっかりと考える

天井を高くすると内装費用や冷暖房設備の費用が増加する場合があります。予算をしっかりと考えたうえで天井高を決めましょう。

設計や施工をプロに依頼する

天井高を設定する際は設計や施工のプロに相談しましょう。プロに相談することで安全で快適な店舗を作ることができます。

天井の高さは店舗の魅力を最大限に引き出すために重要な要素です。店舗の業種・業態やターゲット層、予算などを考慮して、適切な天井高を設定しましょう。

まとめ

この記事では天井の高さについてご紹介してきました。
高い天井は開放感を与えてお客様の心を解放し、くつろぎや創造性を引き出すことができます。一方、低い天井は細部に注意を向けさせ、集中力や具体的な思考を促す効果があります。
また、はじめから天井が低い場合、工夫することで空間を魅力的に演出することが可能です。例えば、明るい照明や明るい色の塗料を使用することで、空間を明るく広々と感じさせることができます。
天井の高さが顧客満足度向上に貢献する一つの要素として認識しておくことが重要です。お客様に快適な空間を提供するために、天井の高さを適切に設定して心地よい空間を目指しましょう。

当社では各種デザイン/設計のご相談から、実際の工事まで手厚くサポートを実施しております。お困りの際はお気軽にお声掛け下さい。

監修:大昌工芸編集部

この記事は50年にわたり理想の店舗作りを支えてきた株式会社大昌工芸の編集部が監修しており、お客様の理想の店舗作りを助けるわかりやすく役にたつ記事を目指しています。

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