カフェ開業に役立つおしゃれな店舗内装デザインの事例4選

カフェオーナーの方々であれば、忘れられないカフェの一つや二つはあることでしょう。印象に残るほどのカフェなのですから、提供する食事やサービスはもちろん、お店の雰囲気や居心地にも満足したはずです。現在、理想のカフェをつくるためにデザインがおしゃれなカフェを調べているのも、そのような経験があったからではないでしょうか？

この記事では、内装デザインがおしゃれなカフェを４つ紹介しています。併せて、おしゃれなカフェに共通するポイントである、コンセプト、ターゲット、リサーチについても紹介しています。

理想のカフェを追い求めるオーナーや責任者の方々にとって、この記事が参考になれば幸いです。

おしゃれなカフェに共通すること

コンセプトとターゲットがしっかりと検討されている

おしゃれなカフェをデザインする際は、軸となるコンセプトの検討が重要です。コンセプトはそのお店が提供する体験や価値観を表します。例えば、高級感のあるラグジュアリーなカフェか、日常使いのカジュアルなカフェか、もしくは特定の文化やテーマを取り入れるかなど、コンセプトを明確にすることでデザインに一貫性が生まれ、お客様に魅力を伝えることができます。

同時に、ターゲットの検討も重要です。その店が誰に向けているのかを理解することで、そのニーズに合ったデザインやサービスを提供することが可能になります。

市場のリサーチを欠かさない

カフェデザインの成功には市場のリサーチが欠かせません。地域の人口構成や競合店舗、周辺のトレンドや需要を把握することが重要です。また、お客様の嗜好やニーズを理解し、それに合ったデザインにすることが成功の鍵となります。

リサーチを行うことで、競合店舗との差別化や地域の需要に合わせた戦略を立てることが可能になります。さらに、お客様のフィードバックを取り入れることで、より良いサービスや体験を提供することができます。

TULLY’S COFFEE –SELECT-　阪急三宮店

こちらのお店は『タリーズコーヒージャパン株式会社』様が新コンセプトショップの一号店として、EKIZO神戸三宮に出店したコーヒーショップです。
お店全体としては、直線的で無機質な素材と濃いブラウンの木目調の素材が合わさり、上品で都会的な印象が感じられます。ヘリンボーンで統一された床が素敵です。
また、注文カウンター周りが白を基調としている一方で、客先はグレーの什器や腰壁、天井が採用されており落ち着いた雰囲気です。
客席の大きな窓は、旧ビルのアーチ窓を継承した本ビルのデザインと非常に親和性が高く、スケルトン天井で高さを出していることも相まって、広がりのある空間をつくり出しています。

その他の写真は【TULLY’S COFFEE -SELECT-　阪急三宮店（https://www.taishokougei.co.jp/works/detail216/）】でも紹介しています。

オールプレス・エスプレッソ 虎ノ門

こちらのお店は『オールプレス・エスプレッソ・ジャパン株式会社』様が単独店舗としては初めて虎ノ門ヒルズビジネスタワーに出店されたカフェです。
形状が横に長く間口の広いレイアウトなのですが、共用通路に近い位置にビッグテーブルやベンチがあったり、客席もスペースによって意匠が異なっていたりと、細やかな意匠の違いを楽しめるカフェといった印象です。

中でも面白いのは、障子戸をモチーフにしかたのような壁面、木目を強く感じられる仕上げや什器など、所々で和のテイストが感じられるところです。そこに、コーヒー色の素材も溶け込んでおり、外国発のカフェを日本特有のスタイルで表現した雰囲気となっています。

その他の写真は【オールプレス・エスプレッソ国内2号店（https://www.taishokougei.co.jp/works/detail132/）】でも紹介しています。

みのりカフェ季楽 コムボックス佐賀駅前

こちらのお店は『全国農業協同組合連合（JA全農）』様がコムボックス佐賀駅前で運営するカフェです。
プロジェクトの「生産者と生活者がお互いを想い食と農を通じて共感する」というコンセプトを表現するかのように、壁面には出店地ゆかりの佐賀県産の杉材が使用されています。

和風のあたたかみのあるデザインの中には、曲線的な家具や照明器具、寄木張りの床など、西洋的な要素が散見され、和洋折衷なテイストを感じさせるおしゃれなカフェとなっています。

その他の写真は【みのりカフェ季楽 コムボックス佐賀駅前（https://www.taishokougei.co.jp/works/detail163/）】でも紹介しています。

SANRISE KITCHEN

こちらのお店は『株式会社リストランテ・ヒロ』様と『スムースデザイン株式会社』様がカメイドクロックに出店されたレストラン・カフェ一体型のフードホールです。
家具や床材で見られる渋い風合いの木材に加え、パンチングメタルや黒サッシ、パイプ型の照明器具に見られるインダストリアルな要素が、ナチュラルモダンな雰囲気をつくり出しています。

また、客席はトーンを抑えた素材やファブリックが目立ちますが、店側の仕上げは発色の良いホワイトが採用されています。そこに、大きな窓から差し込む光と高い天井も合わさることで、非常に明るい空間となっています。

その他の写真は【サンライズキッチンカメイドクロック店 新装工事（https://www.taishokougei.co.jp/works/detail180/）】でも紹介しています。

まとめ

この記事で紹介した事例はいかがでしたでしょうか。建物の構造を利用したり、土地やメニューにゆかりのある素材を利用したり、おしゃれなカフェは内装デザインだけでも見応えがあります。

いずれの店舗もコンセプトとターゲットが明確であるゆえに、採用する素材や意匠に一貫性があります。そうしてできた店舗は、提供するメニューやサービスを表すかのように、他にはない独特の雰囲気をつくり出しているのです。

ここで紹介できるカフェの事例はほんの一握りです。自身が理想とするお店のイメージを掴む為にも、できるだけ多くの事例を見てみることが大切です。

当社では各種デザイン/設計のご相談から、実際の工事まで手厚くサポートを実施しております。お困りの際はお気軽にお声掛け下さい。

監修：大昌工芸編集部

この記事は50年にわたり理想の店舗作りを支えてきた株式会社大昌工芸の編集部が監修しており、お客様の理想の店舗作りを助けるわかりやすく役にたつ記事を目指しています。

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