飲食店はテーブル選びが重要!業態別に最適なテーブルサイズをご紹介
飲食店の成功には適切なテーブルの選定が欠かせません。テーブルは飲食店の空間デザインや顧客体験に大きく影響を与える要素であり、そのサイズや形状は店舗の業態やコンセプトに合わせて慎重に選ぶ必要があります。
この記事では飲食店のテーブルサイズに焦点を当て、一般的なサイズや形状、さらにはテーブルサイズを決定する要素について解説しています。また、業態によって異なるテーブルサイズとレイアウトの特徴も紹介します。
飲食店オーナーにとって役立つ情報を提供することを目指しています。
目次 [閉じる]
飲食店のテーブル選びが重要な理由
飲食店においてテーブル選びは非常に重要です。なぜなら、テーブルはお客様の居心地とお店の売上 に大きく影響を与える要素だからです。
飲食店のテーブル選びが重要な理由については以下の通りです。
お客様の居心地が変わる
テーブルはお客様が食事をする際に最も重要な家具の一つです。テーブルの高さが合っていない、テーブルが小さすぎる、椅子の座り心地が悪いなどの問題があると、居心地は悪くなり長居したくなくなってしまいます。
逆に、テーブルの高さが適切で、広々としたテーブルや座り心地の良い椅子を用意することで、お客様は快適に食事を楽しむことができ、長居したくなるのです。
注文数や客単価が変わる
テーブルの大きさや形状は注文数や客単価にも影響を与えます。
例えば、テーブルが小さすぎると多くの料理を置くことができず、お客様は注文を控えてしまう可能性があります。 逆に、テーブルが大きければ多くの料理を置くことができ、お客様は色々な料理を注文する可能性が高くなります。
テーブルの一般的なサイズと選び方
テーブルは食事をするだけでなく、人との会話を楽しむためにも利用されます。テーブルのサイズは利用人数や用途、設置スペースの広さなどに応じて選びましょう。
ここではテーブルの一般的なサイズと快適な空間を作るためのポイントについて解説します。
1人分で必要なスペース
テーブルを選ぶ際には、まず1人分で必要なスペースを考慮する必要があります。
一般的には「幅60cm×奥行40cm」が1人分で必要なスペースとされています。但し、こちらはあくまでも目安であり、業態やコンセプトによって必要なスペースは調整する必要があります。
2人掛け用テーブル
2 人掛け用のテーブルは「幅60cm×奥行75cm」 が一般的です。スペースが限られている場合は 「幅50 cm×奥行75cm」、余裕があれば「幅70㎝×奥行80cm」でも良いでしょう。
4人掛け用テーブル
4 人掛け用のテーブルは「幅120cm×奥行75cm」 が一般的です。ゆったりと食事を楽しみたい場合は、「幅130~150cm×奥行80~90cm」 のテーブルを選ぶのも良いでしょう。
6人掛け用テーブル
6 人掛け用のテーブルは「幅180cm×奥行70cm」 が一般的です。大人数で食事をする場合は「幅210cm×奥行80~90cm」 のテーブルを選ぶのも良いでしょう。
テーブルの高さ
テーブルの高さは利用する椅子の高さに合わせて調整する必要がありますが、一般的には「70~75㎝」が良いとされています。一般的な椅子の座面高が 40cm前後 、座面からテーブルトップまでが30㎝前後ですので、テーブルの高さは 40cm+30cm=70cm が目安となります。
テーブルの一般的な形状
テーブルの形状は演出したい雰囲気や利用してもらう目的によって変えるものです。
ここでは代表的な2つの形状(ラウンド型、スクエア型)のメリットとデメリットについて解説します。
ラウンド型
ラウンド型のテーブルは角がなく柔らかい印象を与える形状です。視線が中心に集まりやすく会話がしやすいという特徴があります。
【メリット】
・会話のしやすさ:角がないため目が合いやすく、どの位置に座っても会話しやすい
・開放感:空間を広く見せる効果がある
・安全性:角がないので小さなお子様が利用する場合は安全
【デメリット】
・スペース効率:設置スペースを広く取る必要がある
・利用人数:大人数で利用するには不向き
・スタッフとお客様の動線:スペースを取るためレイアウトが難しい
ラウンド型のテーブルは会話重視の空間や小さなお子様が利用する空間におすすめです。
スクエア型
スクエア型のテーブルは直線的でスタイリッシュな印象を与える形状です。スペース効率が良 いという特徴があります。
【メリット】
・スペース効率:スペースを有効活用できる
・利用人数:大人数でも利用しやすい
・スタッフとお客様の動線:レイアウトしやすく動線を確保できる
【デメリット】
・会話のしやすさ:丸形と比べて、対角の人と目が合いにくい
・圧迫感:設置するスペースに余裕がないと、圧迫感を感じる場合がある
スクエア型のテーブルはスペース効率を重視する空間や大人数で利用する空間におすすめで す。
テーブルサイズを左右する要素
テーブルサイズを左右する要素には、利用人数や用途だけでなく使用している食器、メニュー、カトラリーセ ット、卓上調味料、伝票入れ、紙ナフキンなどのアイテムも考慮する必要があります。
ここではテーブルサイズを左右する要素について解説します。
食器
使用する食器もテーブルサイズを左右する要素です。
大皿料理を多く提供する場合は大きめのテーブルが必要ですし、小皿料理を多く提供する場合は小さめのテーブルでも十分です。
メニュー
メニューもテーブルサイズを左右する要素です。
冊子型メニューの場合はテーブルに置くスペースが必要で、別途メニュー立ての設置も検討しなくてはいけません。メニューの内容によっては、テーブルの上に置くのではなく壁に貼ったり、立てかけたりするのも良いでしょう。
カトラリーセット
カトラリーセットもテーブルサイズを左右する要素です。
フルコースの場合は多くのカトラリーセットが必要になります。対して、カトラリーセットが必要ない店であればスペースを考慮しなくても問題ありません。
卓上調味料
卓上調味料もテーブルサイズを左右する要素です。
多くの調味料を置く場合は大きめのテーブルが必要になり、調味料入れも併せて考える必要があります。
伝票入れ&紙ナプキン入れ
伝票入れと紙ナプキン入れもテーブルサイズを左右する要素です。
形状や卓上に置くのかどうかなど、お店によってスペースを検討しなくてはなりません。
テーブルサイズは使用している食器、メニュー、カトラリーセット、卓上調味料、伝票入れ、紙ナプキンなどのアイテムを考慮して選ぶ必要があります。
業態別·テーブルサイズとレイアウトの特徴
業態によって最適なテーブルサイズとレイアウトは異なります。
ここではカフェ、ファストフード、バー・酒場、レストランの4つの業態について、テーブルサイズとレイアウトの特徴を解説します。
カフェ
カフェはお客様がゆっくりとくつろげる空間を提供することが重要です。
テーブルサイズは2人掛けで「幅70cm×奥行80cm」、4人掛けで「幅120cm×奥行80cm」 程度が一般的です。レイアウトはゆったりと座れるように、テーブルの間隔を広く取るのがポイントです。ソファ席や円卓を設置するのも良いでしょう。
カフェではお客様が長時間滞在することを想定して、ゆったりとした家具やレイアウトにすることが 重要です。
ファストフード
ファストフードは回転率を上げるために効率的なレイアウトが重要です。
テーブルサイズは2人掛けで「幅50cm×奥行60cm」、4人掛けで「幅120cm×奥行 60cm」程度が一般的です。レイアウトはテーブルを並べて配置し、動線を確保するのがポイントです。カウンターを設置するのも良いでしょう。
ファストフードでは、お客様が短時間で食事できるように効率的なレイアウトにすることが重 要です。
バー·酒場
バー・酒場はお客様が会話を楽しむ空間を提供することが重要です。
テーブルサイズは2人掛けで「幅60cm×奥行60cm」、4人掛けで「幅120cm×奥行 60cm」 程度が一般的です。レイアウトは高めのテーブルと椅子を設置し、お客様が立ち上がって会話しやすいようにハイカウンターなどを設けてもよいでしょう。
バー・酒場では、お客様が会話しやすいように高めのテーブルと椅子を設置するのがポイントです。
レストラン
レストランはお客様に食事を楽しんでもらうために、落ち着いた雰囲気を提供することが重要です。
テーブルサイズは2人掛けで「幅 60cm×奥行75cm」、4人掛けで「幅130cm×奥行80cm」 程度が一般的です。レイアウトはテーブルの間隔を広く取り、落ち着いた雰囲気を作るのがポイントです。テーブルクロスや花などを飾るのも良いでしょう。
レストランではお客様が食事に集中できるような、落ち着いた雰囲気のレイアウトにすることが重要です。
まとめ
飲食店におけるテーブルの選び方と重要性についてご紹介しました。
テーブルは飲食店の空間デ ザインやお客様の快適度に大きく関わる要素です。適切なサイズや形状を選ぶことは、お店の雰囲気や効率的な運営にも影響を与えます。
まず、テーブルの一般的なサイズについて触れました。2人掛け、4人掛け、6人掛けなど、お客様の人数に合わせたテーブルサイズを選ぶことが重要です。また、テーブルの高さも統一することが大切であり、一般的には70cm前後が推奨されています。
次に、テーブルサイズを左右する要素について説明しました。お店のスペースや業態など、様々な要素がテーブル選びに関与します。
さらに、業態別にテーブルサイズとレイアウトの特徴についても触れました。例えば、食事をメ インとするお店では、テーブルとイスの高さの設定やテーブル間の間隔に注意することが重要です。また、宴会やパーティーなど大人数のお客様を受け入れる場合には、テーブルを連結したり離したりすることで柔軟に対応できるようにすることが求められます。
飲食店におけるテーブル選びは、お店の雰囲気や効率的な運営に大きく影響を与える重要な要素です。適切なサイズや形状のテーブルを選ぶことで、お客様の快適性や満足度を高めることができます。
当社では各種デザイン/設計のご相談から、実際の工事まで手厚くサポートを実施しております。お困りの際はお気軽にお声掛け下さい。
内装で解決!集客力を高めるためのガイドブック
効果的な集客方法と仕掛け方のノウハウをご紹介します。
内装で解決!集客力を高めるためのガイドブック
効果的な集客方法と仕掛け方のノウハウをご紹介します。
人気の記事
参考になる施工例
-
2017年、銀座の中心にGINZA SIX が誕生。
GINZA SIX てんぷら山の上 施工
-
デザインコンセプトは「カジュアルで開放的な雰囲気」な店舗に
とんかつ新宿さぼてん 岡山さんすて店 新装工事
-
お店として必要な機能と要素が詰め込まれた省スペース設計
竹乃屋のやきとり サクラマチ店 新装工事/施工
-
生産者と生活者、食と農の出会いの場。
みのりカフェ季楽 新装工事/施工
-
指定業者である縁で施工を担当
肉バル GOTCHA
サービス案内
無料ダウンロード
-
店舗責任者のためのカフェデザインガイドブック【入門編】
-
店舗責任者のための照明デザインガイドブック【入門編】
-
【2024年度版】補助金活用ガイドブック
-
TAISHO design activity~ショールーム作りませんか~
-
【2023年度】店舗改装や内装工事も対象!事業再構築補助金活用ガイドブック
-
TAISHO design activity~ARとXRを活用した新しいイベントの形~
-
TAISHO design activity~空きスペースをよりよく活用しませんか。~
-
TAISHO‘sカフェドキュメントwithZEFcoffeeArts
-
TAISHO design activity
~ステキな空間、一緒に作りませんか?~ -
TAISHO design activity
~人にも地球にもやさしい空間づくり、一緒に考えませんか?~ -
TAISHO design activity
~大昌工芸と一緒にブランディングしませんか?~ -
TAISHO design activity
~ECサイトからリアル店舗への展開~ -
TAISHO design activity
~今、求められるレストスペースのアイデア~ -
おしゃれな空間の設計事例集
-
店舗設計・デザインノウハウ集
-
設計業務とは?
-
内装で解決!集客力を高めるためのガイドブック
-
空間演出で変わる!魅せる空間創りのガイドブック
-
店舗改装もニューノーマル!時代にマッチした店舗デザインガイドブック
-
空間演出で他社との差別化を!別視点からの演出方法
-
リノベーションで売上UP!費用問題も押さえたガイドブック