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飲食店のリピーターを増やす!おしゃれなトイレ空間のデザインポイントを解説

飲食店の成功に欠かせない要素の一つに「トイレ」があります。
多くのお客様は食事やサービスだけでなく、トイレの清潔さやデザイン性にも大きな影響を受けています。特に、おしゃれで快適なトイレを提供する店舗はリピーターが多い傾向があり、これは店舗全体の印象や満足度を左右する要因となっています。
お客様が再び訪れたいと思うお店をつくるためには、トイレのデザインや使い勝手を意識し、利用者に適した工夫や清潔さの維持に力を入れることが重要です。
本記事では、リピーターを増やすために必要なトイレのデザインポイントや、お客様に喜ばれる設備や備品、清潔さを保つコツについて詳しく解説します。

おしゃれなトイレがある飲食店はなぜリピーターが多いのか?

飲食店を選ぶ際、多くの方は料理や雰囲気を重視しますが、意外にも「トイレ」がその評価に大きく影響を与えることをご存じでしょうか。おしゃれで清潔なトイレは、飲食店でのお客様の体験をより良いものにし、結果としてリピーターを増やすキッカケをつくり出します。
この章では、飲食店のトイレがなぜ重要なのか、なぜリピーター獲得につながるのか、その理由を3つの視点から解説します。

気配りの行き届いたトイレはお店の体験価値を高める

おしゃれで気配りの行き届いたトイレは、お客様が飲食店の利用を通して感じる「体験価値」を高める力を持っています。
トイレのデザインや備品の質、清潔感などは、お客様に対する店側の姿勢を如実に表します。特に丁寧に手入れされた空間は、お客様に「ここでは大切に扱われている」と感じさせることができます。また、トイレットペーパーやハンドソープの補充を欠かさないといった小さな配慮も、お客様の快適さに直結します。
これらの要素が組み合わさることで、食事やサービス以外の部分で「居心地の良い時間」を提供できるため、お客様の満足度は飛躍的に向上します。

おしゃれで清潔で機能的なトイレは良い印象を形成する

トイレのデザイン性や清潔さ、そして使いやすさは、飲食店全体のイメージを形づくる重要な要素です。
おしゃれで統一感のあるトイレは、お客様にそのお店の「センス」や「こだわり」を伝えます。また、清掃が行き届いているという事実は、お客様に安心感を与えるだけでなく、衛生面への信頼獲得にもつながります。さらに、使い勝手の良いレイアウトや設備の工夫があると、お客様にとってさらに魅力的に映ります。
このようなトイレを持つ飲食店は、「ここなら安心して利用できる」といった良い印象を持たれやすくなり、それが結果的にリピーターの増加に寄与するのです。

飲食店を選ぶ基準の一つに「トイレ」がある

飲食店を選ぶ際、お客様は料理やアクセスのしやすさだけでなく、店全体の雰囲気や快適さも重視します。その中で、「トイレの印象」も重要な基準の一つです。
特に、清潔感や快適さに敏感な方々にとっては、トイレの質がその店への評価を左右するポイントです。利用頻度の高い空間であるトイレが不快であれば、せっかくの美味しい料理や丁寧な接客も台無しになりかねません。一方で、トイレが清潔で機能的であれば、お店での心地よい時間を損なうことなく過ごせるでしょう。
このように、トイレという空間に気を配っているお店は、お客様に「また訪れたい」と思わせる要因を提供しているのです。

おしゃれで気配りの行き届いたトイレは、飲食店の評価を高め、お客様の心をつかむ大きな力です。トイレという小さな空間にもこだわることで、店舗の成功につながる新たな可能性が広がるのです。

お客様に好まれるトイレをデザインするポイント

前の章では、飲食店の「トイレ」が単なる付帯設備ではなく、お客様の満足度や店舗評価に大きな影響を与える重要な要素であると説明しました。つまり、お客様に好まれるトイレをデザインできれば、利用者の心地よさを高め、リピーター獲得につながるのです。
この章では、トイレをデザインする際の6つのポイントとその効果について詳しく解説します。

トイレを男女別にする

トイレを男女別にすることは、プライバシー保護や使い勝手向上の観点から非常に重要だといえます。
男女が同じ空間を共有するトイレは、利用者が不快感を覚えることが少なくありません。特に女性のお客様は、化粧直しや身だしなみを整える際に、安心して利用できる専用空間を求める傾向があります。そう考えると、男女別トイレは飲食店側の配慮の姿勢を表現するポイントにもなる訳です。
性別特有のニーズに応えることで、お客様に「このお店は私たちを大切にしている」と感じてもらえることでしょう。

常に清潔な環境を維持する

清潔なトイレは、飲食店利用時の快適さと安心感に直結します。
汚れが目立つトイレはお店への信頼感低下を招き、「料理の衛生管理も不安だ」と感じるお客様を出しかねません。一方で、清掃が行き届き清潔感が保たれているトイレは、「管理が徹底している」という印象を与えます。
この印象は食事や接客への評価にも波及します。清掃頻度を高めることや、清掃後のチェックリストを設置するなどの努力が、継続的に清潔を維持する鍵なのです。

臭気と音への対策をする

トイレの臭気や音は利用時の快適さに大きな影響を及ぼします。
不快な臭いや使用音が客席に漏れると、他のお客様の食事体験を損ねる可能性があります。これを防ぐためには、脱臭機能付きの設備を導入し、臭気の発生を最小限に抑えることが重要です。また、使用音を気にする利用者も多いため、BGMを流したり消音装置を設置したりすることで対策が可能です。
これらの工夫はトイレだけでなく店舗全体の雰囲気向上にも寄与します。

落ち着く素材・照明・配色を選ぶ

トイレの内装デザインは、お客様が快適に過ごせる空間づくりの基盤です。
過度に明るい照明や刺激の強い配色は、リラックス感の演出には向いていません。一方で、木材や石材などの自然素材、柔らかいトーンの照明や配色は、落ち着いた雰囲気を醸し出します。
飲食店では特に、お店全体のデザインコンセプトと統一感を持たせることで、トイレを店舗の一部として高評価につなげることができます。

トイレの位置と広さを工夫する

トイレの位置はお客様の動線に影響を与えるため、慎重に設計する必要があります。
客室から近すぎるとプライバシーを損ない、遠すぎると利用の手間を感じさせる場合があります。また、狭すぎるトイレは圧迫感を与えるうえ利用しづらく、広すぎるトイレは不必要な空間を生み出します。
適度な広さと利便性を考慮した設計が、お客様にとって居心地の良い空間づくりにつながります。

設備と備品を揃える(洋式、温水洗浄便座、鏡など)

トイレに必要な設備や備品を充実させることは、お客様の満足度向上に大きく影響します。
洋式便器や温水洗浄便座の設置は、多くのお客様に快適さを提供します。また、鏡や十分な大きさの洗面台の設置も重要です。これらの設備が揃っていることで、お客様はトイレを単なる便所ではなく、ホッと一息つける空間だと認識するのです。

お客様に好まれるトイレは、快適さや配慮の行き届いた設計によって生まれます。飲食店の成功を支える重要な要素として、トイレのデザインにもこだわりましょう。それがリピーター増加への第一歩です。

利用者に応じてプラスα!さらに好まれるトイレの要素

何度も書きますが、飲食店におけるトイレは単に用を足すための場所ではなく、お客様の満足度や店舗の印象を大きく左右する空間です。利用者層に応じた設備や備品を整備することでさらに良い印象を形成し、リピーターを増やすことが可能になります。
この章では、その具体的な要素を5つご紹介します。

充実したアメニティ

トイレにアメニティを充実させることは、お客様に快適さと特別感を提供するために欠かせません。
ハンドソープやペーパータオルだけでなく、ハンドクリームや消臭スプレーなどの細やかな配慮は、お客様に「大切にされている」という印象を与えます。また、アメニティの質が高いと、それが店舗全体のサービス水準の高さを示す象徴になります。
これにより、お店への好印象が形成されるだけでなく、お客様の滞在中の満足度が大幅に向上します。

男性用小便器

男性客が多い店舗では、小便器の設置が利便性と清掃の効率を高めます。
小便器は時間効率が良く、トイレの混雑を緩和する効果があります。さらに、清潔でメンテナンスしやすい小便器は、スタッフによる清掃作業の負担を減らします。
このように、男性客を意識した工夫は、利便性と作業効率を同時に向上させるのです。

パウダースペース

女性客が多い店舗ではパウダースペースの設置が大きな付加価値になります。
このスペースは、身だしなみを整えるための快適な場所を提供するだけでなく、利用者に配慮が行き届いていると感じさせます。また、十分な明るさや鏡の配置など、使いやすさを考慮したデザインが重要です。
パウダースペースは、女性客にとって「また来たい」と思わせる大きなポイントとなり、リピーターの増加に寄与します。

ベビーキープやおむつ交換台など

家族連れのお客様をターゲットとする場合、ベビーキープやおむつ交換台の設置は必須です。これらの設備があることで、小さなお子様連れのお客様でも安心して利用できる環境になります。さらに、これらの設備は「家族に優しい店舗」という印象を形成し、口コミや評判を通じて新規客の来店を促す効果も期待できます。
このように、子育て世代を意識したトイレの整備は、店舗の幅広い支持につながります。

バリアフリー

すべてのお客様が安心して利用できるトイレ環境を提供するためには、バリアフリーの整備が不可欠です。手すりの設置や車椅子が入れるスペースの確保などは、高齢者や身体に不自由のある方にとって重要なポイントです。これにより、どのような方でも快適に過ごせる空間が生まれ、店舗のホスピタリティが強く印象付けられます。また、バリアフリー対応は、店舗の社会的責任を果たす姿勢としても高く評価される要素です。

お客様の多様なニーズに応じたトイレの整備は、店舗の印象を向上させるだけでなく、リピーターや新規顧客の獲得にも大きく寄与します。飲食店のトイレをより魅力的にする工夫を通じて、競争力のある店舗づくりを目指しましょう。

おしゃれなトイレを清潔な環境に保つための注意点

飲食店のトイレは清潔さが命です。トイレの清潔さが店全体の評価に直結するため、これまで紹介してきたような、適切な設計や設備選びが求められます。
この章では、清潔な環境を維持するための注意点を2つの視点から解説します。

清掃しやすい内装材を使用する

清潔なトイレを保つためには日々の清掃が不可欠ですが、その労力を軽減するためには内装材の選定が重要です。
汚れがつきにくく、簡単に拭き取れる素材を使用することで、清掃作業の効率が大幅に向上します。また、防水性や耐久性の高い素材は、長期間にわたって清潔さを保つためにも適しています。
このような内装材を採用することで、スタッフの負担を軽減しながら、お客様に安心感を与える清潔な空間を提供できます。

メンテナンスしやすいトイレを導入する

清潔さを維持するもう一つのポイントは、メンテナンスのしやすいトイレを導入することです。
掃除が簡単な形状や、汚れが溜まりにくい構造の便器は、トイレ全体の衛生管理を効率化します。また、節水型や自動洗浄機能付きの設備を選ぶことで、水回りのトラブルを減らし、清掃頻度を最小限に抑えることが可能です。
このような設備は、清潔な環境を維持するだけでなく、店舗運営の効率化にも寄与します。

まとめ

飲食店の成功には料理やサービスだけでなく、トイレのデザインと清潔さが大きく影響します。
おしゃれで快適なトイレは、お客様に良い印象を与え、リピーターを増やす重要な要素です。さらに、利用者層に配慮した設備や清掃しやすい工夫は、店舗運営の効率化にもつながります。
トイレは単なる付帯設備ではなく、お店のイメージや体験価値を高める空間と捉えるべきです。適切なデザインや整備を行うことで、お客様の満足度と再訪率が確実に向上します。飲食店開業を目指す方は、ぜひトイレづくりに注力し、魅力ある店舗運営を実現してください。

当社では各種デザイン・設計のご相談から、実際の工事まで手厚くサポートを実施しております。お困りの際はお気軽にお声掛けください。

監修:大昌工芸編集部

この記事は50年にわたり理想の店舗作りを支えてきた株式会社大昌工芸の編集部が監修しており、お客様の理想の店舗作りを助けるわかりやすく役にたつ記事を目指しています。

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