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カフェカウンターの理想的な寸法とデザインとは?高さや奥行をはじめ役割も併せて解説

カフェにはおしゃれで機能的なカウンター席が必要不可欠です。そのようなカウンター席では、お客様はゆったりとくつろぎながら飲食を楽しむことができます。では、理想的なカウンター席をデザインするには何が重要なのでしょうか?それは店舗コンセプトや営業スタイルに適した寸法を知ることです。
本記事では、カフェカウンターの寸法や形状について紹介しています。カウンター席のデザインを決めるポイントや、高さや形状による違い、さらには居心地に影響を与える要素についても紹介します。開業や改装を予定しているカフェオーナーの方々に向けて、カウンター席を検討する際に参考になる情報を解説していきます。

カウンター席が重要な理由

カフェという空間においてカウンター席は重要な役割を担っています。単なる座席というだけでなく、お店の雰囲気や快適度、スタッフとお客様のコミュニケーションを向上させる要素として機能します。
ここではカウンター席が重要な4つの理由を紹介します。

カフェの印象を決める

カウンター席はカフェの雰囲気や印象を決定する重要な要素です。
通常、カウンター席は店舗の入口付近に配置したうえで、おしゃれで魅力的にデザインします。なぜかというと、カウンター席はお客様が最初に目にする場所であり、その印象はカフェ全体のイメージに影響を与えるからです。
そのため、カウンター席のデザインはカフェのブランディングやお客様の期待値に合致するよう、慎重に検討する必要があります。

一人のお客様が利用しやすい

カウンター席は一人での利用に最適な環境を提供します。
一人での来店や短時間での立ち寄りに適しており、他のお客様との関わりを最小限に抑えることができます。
また、席が一つずつ独立しているため、プライバシーが保たれ、リラックスして過ごすことができます。これは、一人客の利便性を高め、カフェの利用率を向上させる重要な要素となります。

お客様とコミュニケーションを取りやすい

カウンター席はスタッフとお客様とのコミュニケーションを容易にします。
カウンターでの接客は直接的であり、お客様とスタッフとの距離が縮まります。注文やサービスの要望がスムーズに伝えられるため、よりパーソナライズされたサービスを提供することが可能です。
また、店舗によっては隣の席に座るお客様との交流も促進され、カフェ全体のアットホームな雰囲気を醸成します。

作業効率の向上

カウンター席はキッチンやレジに近い位置に設置されることが多いため、スタッフの作業効率を向上させます。
注文の受け渡しや飲食物の提供が迅速に行われ、待ち時間が短縮されます。これにより、顧客満足度が向上し、リピーターの増加に繋がります。
また、混雑時にもスムーズな業務遂行が可能となり、スタッフのストレスが軽減されます。

カウンター席のデザインを決めるポイント

カフェカウンターのデザインを決める際の重要なポイントは、カフェのコンセプトやターゲットを明確にすることです。

カフェのコンセプトやターゲットを明確にする

カウンター席のデザインは、カフェのコンセプトやターゲットに合わせて行う必要があります。
例えば、落ち着いた雰囲気を目指すなら木目調やナチュラルな素材を使用し、居心地の良さを演出します。一方で、都会的でモダンな雰囲気を目指す場合は、スタイリッシュなデザインやモノクロのカラースキームを採用することが有効です。
また、ターゲットが若者向けであればカラフルでポップな要素を取り入れることで、若々しい雰囲気を醸し出します。
このように、カウンター席のデザインはカフェのコンセプトやターゲットとの一貫性を保ちつつ、居心地の良さや魅力を高めることが重要です。そのため、デザインプロセスでは十分な調査と検討を行い、カフェの独自性を引き出すデザインを追求することが求められます。

カウンター席の高さによる違い

カウンター席は高さに応じて、ハイカウンター、ミドルカウンター、ローカウンターの3つに大別できます。それぞれ特徴があり、カフェの雰囲気や利便性を高めることができますが、コンセプトやお客様によって適切なカウンターは異なります。

ハイカウンター

一般的に床から天板までの高さが「100cm~110cm」のカウンターを指します。座面高が「70cm~80cm」の椅子と併せて採用します。多くの人にとって床に足がつかない高さです。
カフェの活気ある雰囲気を演出し、短時間の滞在や立ち寄り客に適しています。また、スタッフとお客様のコミュニケーションも容易であり、接客効率の向上にも寄与します。
一方で、長時間の滞在やくつろぎたい客層には向かない場合があります。

ミドルカウンター

一般的に床から天板までの高さが「85cm~95cm」のカウンターを指します。座面高が「55cm~65cm」の椅子と併せて採用します。多くの人にとって床に足がギリギリつくかつかない高さです。
ハイカウンター同様にスタッフとお客様のコミュニケーションが取りやすいのが特徴です。低くなったことでくつろぎやすくなり、よりカジュアルな雰囲気となります。
一方で、丁度よい高さの椅子が少ないことが難点です。

ローカウンター

一般的に床から天板までの高さが「70cm」程度のカウンターを指します。座面高が「40cm」程度の椅子と併せて採用します。多くの人にとって床にしっかりと足がつく高さです。
リラックスした雰囲気を演出することに長けており、様々な客層がゆったりと飲食を楽しむことができます。長時間の滞在に向いているカウンターです。
一方で、お客様よりも厨房側のスタッフの目線が高くなることで、圧迫感を感じる場合があります。

カウンター席の形状による違い

カウンター席は形状に応じて、I字型カウンター、L字型カウンター、コの字型カウンターの3つに大別できます。それぞれ特徴があり、カフェの雰囲気や利便性を高めることができますが、コンセプトやお客様によって適切なカウンターが異なります。

I字型カウンター

I字型のカウンター席は直線的なカウンターの形状を指します。
この形状の特徴はスペースを効率的に利用できることです。カウンターが直線であるため、お客様が座席に着席しやすく、スタッフも効率的な接客が可能です。
また、I字型のカウンター席は壁際や入り口付近に配置されることも多く、店内のアクセントとなります。これにより、カフェの雰囲気や活気を演出することができます。

L字型カウンター

L字型のカウンター席は文字通りカウンターがL字型の形状を指します。
この形状の特徴はスタッフとお客様の距離が近くなることです。角度をつけて配置された座席は、会話や交流を促進しやすくなります。
また、L字型の配置は店内の一部を区切る効果もあり、プライベートな空間を提供することができます。このため、カップルや友人同士の利用に適しています。

コの字型カウンター

コの字型のカウンター席はカウンターがコの字型の形状を指します。
この形状の特徴はお客様が中央の調理場を囲うように座ることができることです。同時に、スタッフから見てもお客様を見渡しやすい形状です。
提供過程を見て楽しんでもらうことができる他、密なコミュニケーションによって細やかなサービスが可能です。

カウンター席の居心地に影響を与える要素

ここでは、カフェのカウンター席の居心地に影響を与える3つの要素(幅と奥行き、荷物入れや足掛け、カウンター席に合う椅子)について紹介します。

幅と奥行

カウンター席の幅と奥行きは、提供する品・サービス、利用客層や利用目的によって適切に設定しなくてはいけません。
一人当たりに必要な幅は「60cm」が一般的です。ゆったりとした席を設けたい場合は、「70cm」以上確保すると良いでしょう。奥行については、軽食程度であれば「40cm以下」、しっかりと料理を提供する場合は「50cm以上」が一般的です。
幅と奥行きを適切にデザインすることで、窮屈感や圧迫感を感じることなく快適に過ごせる空間を作ることができます。

荷物入れや足掛け

カウンター席に荷物入れや足掛けがあると、お客様の利便性が向上し居心地も良くなります。
荷物入れがないと、お客様は荷物を床に置くか膝の上に抱えることになってしまいます。荷物入れを設置することで、お客様は荷物の置き場・汚れの心配をすることなく、快適に過ごせるようになります。
また、足掛けがあるとお客様は足を楽に置くことができ、長時間座っていても疲れにくくなります。特にハイカウンターの場合は、足掛けがあると足がぶらぶらせず、快適に過ごせるようになります。
荷物入れや足掛けはスペースやデザインに合わせて検討しましょう。

カウンター席に合う椅子

カウンター席の高さに合う椅子を選ぶことも居心地を左右する重要なポイントです。
カウンター席の高さを紹介した際に、それぞれのカウンター席ごとに椅子の高さも紹介しました。これに加えて、素材やデザインも雰囲気や利便性を向上させる要素です。例えばカフェであれば、柔らかいクッションや快適な素材を使用することで、お客様はよりリラックスした雰囲気の中でくつろぐことができます。その結果として、滞在時間や注文数にも影響を与えるのです。

まとめ

本記事では、カウンター席が重要な理由や、カウンター席のデザインを決めるポイント、カウンター席の高さによる違い、カウンター席の形状による違い、そして居心地に影響を与える要素について紹介しました。
おしゃれさと機能性を兼ね備えた理想的なカフェカウンターで、お客さんが快適に過ごせる空間を提供するために、是非参考にしてみてください。

当社では各種デザイン・設計のご相談から、実際の工事まで手厚くサポートを実施しております。お困りの際はお気軽にお声掛け下さい。

監修:大昌工芸編集部

この記事は50年にわたり理想の店舗作りを支えてきた株式会社大昌工芸の編集部が監修しており、お客様の理想の店舗作りを助けるわかりやすく役にたつ記事を目指しています。

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