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店舗コンセプトを決めるポイントとは?重要性や流れも解説

近年、お客様は単に商品やサービスを購入するだけでなく「体験」を求めるようになっています。そのような時代に成功する店舗には共通点があります。それは「店舗コンセプト」を明確に持っていることです。しかし「店舗コンセプト」とは何を指すのか? なぜ重要なのか?曖昧な方も多いのではないでしょうか?
この記事では、「店舗コンセプト」とは何を指すのかを明らかにしたうえで、その重要性や決め方、流れについてご紹介します。

店舗コンセプトとは

個性や特徴が分かりやすいお店がある一方、中には似たような雰囲気のお店や、何を売っているのか分かりにくいお店もあります。お客様に「このお店で買い物したい」「このお店に行きたい」と思ってもらうためには、お店が持つ「らしさ」や「個性」を明確にすることが重要です。

「どのようなお店なのか」をまとめた「考え方・骨組み・構想」のこと

店舗コンセプトは「どのようなお店なのか」端的に表したものです。単に商品やサービスの内容を説明するだけのものではなく、お客様にどのような体験を提供したいのか、どのような価値を届けたいのかを表現します。
考え方・骨組み・構想と表現しているのは、コンセプトが店舗の経営や運営の土台となるものだからです。同時に、お客様へのメッセージとしての役割も果たします。

店舗コンセプトで表現される要素

店舗コンセプトには以下のような要素が表現されます。

  • ターゲット層:どのようなお客様に利用してもらいたいのか
  • 店舗の個性:他の店舗と何が違うのか
  • 商品・サービス:どのような商品やサービスを提供するのか
  • 顧客体験:お客様にどのような体験を提供したいのか
  • 価値観:お客様にどのような価値を提供したいのか

これらの要素を組み合わせることで、「どのようなお店なのか」を明確にすることができます。

なぜ店舗コンセプトが重要なのか?

ここまで店舗コンセプトとは何かについて解説してきました。
ここではなぜ店舗コンセプトが重要なのか、3つの理由を詳しく掘り下げます。

店舗経営・運営の指針となる

店舗コンセプトは店舗経営・運営の指針となります。
店舗コンセプトが明確であれば、商品やサービスの開発、マーケティング活動、スタッフ教育などあらゆる意思決定を、一貫性を持って行うことができます。
また、コンセプトから外れる施策や投資を避けることで、無駄なコストや労力を削減することができます。
さらに、スタッフ全員が店舗コンセプトを理解することで、モチベーションを高めて接客を行うことができます。

競合店舗との差別化になる

現代社会は情報過多の時代です。お客様は様々な選択肢の中から自分に合ったお店を選ぶことができますが、似たようなお店ばかりでは迷ってしまうことでしょう。そのため、競合店舗との差別化を図ることが重要です。

店舗コンセプトを明確にすることは、他店にはない個性を打ち出すことになるのです。

お客様との関係性を強める

店舗コンセプトはお客様との関係性を強めるための重要な要素です。
お客様は共感できるお店に惹かれます。店舗コンセプトを明確にすることで、お客様の共感を呼ぶようなストーリーを伝えることができます。
また、コンセプトに基づき一貫した接客を行うことで、お客様との信頼関係を築くことができます。結果的に、リピーターを増やすことにもつながるという訳です。

店舗コンセプトを決める流れ

ここでは店舗コンセプトを決める流れについて、6つのステップに分けて解説します。

市場分析

まずは市場や競合の調査を行います。トレンドや顧客ニーズ、競合店舗のコンセプトを把握することで、自店舗のビジネスチャンスやリスク、強みを活かせるポイントを導き出します。
情報収集の手段としては、業界団体や機関が調査したデータの活用、競合店へ実際に訪問するなどがあります。

売り=強みの明確化

つぎは市場分析を踏まえて自店舗の“売り”を明確にします。“売り=強み”を明確にすることで、お客様に訴求するポイントを絞ることができます。提供する商品・サービスの特徴、具体的には品質や価格などの優れている点を、細かに整理することが重要です。この時、競合店舗と比較することも忘れてはいけません。

ターゲット層の設定

市場分析&“売り=強み”を基にターゲット層を設定します。ターゲット層を設定することでコンセプトはより強固なものとなり、“売り=強み”が活きるようになります。
年齢層や性別、職業やライフスタイルなどの項目でまとめていきましょう。

7W2Hで具体化

ターゲットを決めたら7W2Hのフレームワークに当てはめてさらに具体化します。

  • Who(誰): ターゲットとなる顧客層
  • What(何を): 提供する商品やサービス
  • Where(どこで): 店舗の立地
  • When(いつ): 営業時間
  • Why(なぜ): 店舗の存在価値
  • How(どのように): 営業形態や提供方法
  • How much(いくらで): 価格

7W2Hに当てはめることで具体的な店舗像を描き出すことができます。

まとめ

店舗コンセプトは店舗経営の羅針盤です。店舗コンセプトを明確にすることで、お客様に魅力的な店舗をアピールし、差別化を図ることができ、顧客満足度を高めることができます。
今回紹介した内容を参考に、ぜひ自分だけの店舗コンセプトを策定してみてください。店舗コンセプトを策定する際には以下のポイントを意識することは忘れないでください。

  • 時間をかけてじっくり考える
  • 様々な人の意見を取り入れる
  • 柔軟に修正していく

店舗コンセプトは一度決めたら終わりではありません。市場環境や顧客ニーズの変化に合わせて、常に修正していくことが重要です。

当社では各種デザイン・設計のご相談から、実際の工事まで手厚くサポートを実施しております。お困りの際はお気軽にお声掛けください。

監修:大昌工芸編集部

この記事は50年にわたり理想の店舗作りを支えてきた株式会社大昌工芸の編集部が監修しており、お客様の理想の店舗作りを助けるわかりやすく役にたつ記事を目指しています。

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